科学者の発言

 ニュースを見ていたら、DNA2重螺旋構造を発見したジェームズ・ワトソン博士がイギリスに講演に行った際に、The Times of Londonのインタビューで、黒人差別的な発言をしたと報道されていました。今の時代になっても、しかもDNAの専門家が科学的実証なしに簡単にこういう発言をしてしまうというのは、悲しいことです。科学者で、しかも遺伝子の研究でのノーベル賞受賞者といえば生命科学分野で影響力があるでしょうから、この発言の影響は大きいかもしれません。
ノーベル賞をとったり、偉くなった(もしくは周りの人がそう思っている)からと言って、いつも正しいことを言っているとは限らないという例かもしれません。
 差別といえば、今のところアメリカに引っ越してきてから差別らしい体験をしていません。せいぜい、買い物に行ったときにレジの人の英語が早くて聞き取れず、あきれたような顔をされたくらいです。そういう時は、大抵"Could you speak more slowly?"と言って、ゆっくりしゃべってもらうのですが、おじさんおばさんの年齢層の人はこちらのペースに合わせてしゃべってくれるのに対して、若い子は早口をただ繰り返すだけで、結局聞き取れないで終わってしまいます。