何が見えているのか

 Shunはおかげで元気に過ごしています。当たり前ですが、まだ1ヶ月半の赤ん坊なので毎日3時間おきに泣きます。母親は大変です。子育ては、育てられる環境がないと、とてもじゃないけど一人ではできません。母親だけでもだめだし、父親だけだともっと大変でしょう。一人で抱っこしていて、延々と泣き止まないでいられると頭がおかしくなりそうです。これが、一人で二人も一気に面倒を見なければいけなくなったら、落ち着いた子育てができるとは到底思えません。やっている人はたくさんいるんでしょうけど、大変だってことだけはわかります。親の世代ができたから、自分たちもできるわけでは決して無いし、同じ世代でも誰かがやっているからできるはずという考えも当てはまりません。ひとそれぞれ、環境によってやり方も、考え方も変わって当然でしょう。

 時々Shunを見ていると、この年齢の子供にとって、周囲はいったいどういう風に見えているのかと想像してしまいます。子供のころは大人よりも神経回路がありとあらゆるところに接続してあるはずで、例えはある研究によれば(ソースは忘れました)、年齢の若いマウスでは聴覚野につながる神経線維が視覚野に行っていたり、視覚野につながる神経線維が一部聴覚野にもつながっているけれど、年齢を経るとこういったイレギュラーな結合は淘汰されて無くなっていくという報告があります。直感的には、色を見ると音がなったように感じる人や、音に色を感じる人は、こういった神経基盤がもとになっていると考えることもできます。まだ1,2ヶ月の赤ん坊では、同じように音と、色、聴覚と視覚がリンクしていたり、大人には到底聞こえないような高い周波数が見えたり聞こえたりするのかもしれません。

 Shunのまだつぶらな瞳を見ると、何が見えているのかな?と想像してしまいます。