アピール

 第2子が生まれてから、Yuは本当によく甘えるのを我慢しているのを感じます。

 4歳になるYuは、先月Shunが生まれてからも、今までと変わらず、嫉妬もせずに元気に過ごしていて、一見とくに変化が無いようにも見えますが、いつも一緒にいるKちゃんには良くわかっているようで、Yuの内面の葛藤について話してくれます。私にも顕著にその様子がわかったのは、先週末友達夫婦が遊びに来てくれたときでした。もう成人した子供がいる彼らは、Yuが小さいころから良くかわいがってくれていて、Yuも慣れています。いつもYuちゃんYuちゃんと遊んでくれる彼らですが、今回はShunに会いにきてくれたんです。

 Yuも彼らに会うのが楽しみだったのでうきうきしていましたし、彼らも出産お祝いとYuにおもちゃをお土産に持ってきてくれました。ちゃんと第1子のことも考えてくれているところには本当に感謝です。Yuも楽しそうにしていたのですが、やはり注目が集まるのはShunで、大人同士で話題に上がるのも赤ちゃんのことばかり。

 その様子を見ていたYuは、突然得意の合気道の受身や、膝行(しっこう、正座の状態で動く座法)で部屋中をぐるぐる動き回って、”みて!みて!"とアピールをし始めました。突然狂ったように部屋中を受身をして回って、膝行で回転したり動いたりするものだから、私もびっくりしました。合気道の稽古で学んだその動きができることがどれくらいすごいか、お客さんにはまったく理解できませんから、Yuを褒めることもするわけもなく、とくにこれと言った反応もなし。次は自分が書いたものや写真をもってきて”みてみて!"とアピール。今度は友人夫婦もYuと楽しげに会話をしていてYuもうれしそうにしていましたが、その様子を見ていて、日ごろYuがどれくらい我慢して、自分を律しているのかがわかりました。

 毎日ちゃんと朝起きて、いつもどおり遊んで、学校に行って、ちゃんとお風呂に入って寝る。弟ができてから、Shunに攻撃的になることなくやさしくオムツを替えたりミルクを飲ませてあげたり献身的にしているYuですが、多分無意識に自分を律して、我慢しているところもあるのでしょう。もっとYuを抱きしめてあげないと、と思った出来事でした。