人工光合成

すげー。ついに人工光合成

<人を幸せにする技術>水とCO2から「人工光合成」 豊田中央研究所で世界初
毎日新聞 1月3日(火)19時8分配信

 トヨタグループの豊田中央研究所(愛知県長久手町)は、水と二酸化炭素(CO2)を原料に、太陽光エネルギーで有機物をつくり出す「人工光合成」の実証実験に成功した。高価な薬品などを使用して成功した例はあるが、植物と同様に水とCO2だけの原料で人工光合成に成功したのは世界初の快挙だ。

 同研究所は、石油の代替資源を探している中で、「自動車が排出しているCO2を資源にできれば一石二鳥だ」とひらめき、約5年前から人工光合成の研究に着手した。10人弱の研究チームで、実験に取り組んできた。

 試行錯誤の末、特殊な触媒を活用することで、水を水素と酸素に分解して電子を抽出する反応と、その電子をCO2とくっつける反応を同時に起こすことに成功。酢の仲間の「ギ酸」という有機物をつくり出すことに成功した。

 有機物は生物のエネルギー源。無尽蔵にある太陽光と水、CO2だけで有機物を取り出すことができるなら、世界のエネルギー問題は解決に向け大きく前進する。技術の応用で、将来的にはアルコールなど、より付加価値の高い有機物をつくり出せる可能性もある。梶野勉主席研究員は「『温暖化の元凶』と悪者にされているCO2が資源になれば、将来の有機物を使った循環社会という理想の社会に近づくことができる」と夢を膨らませる。【米川直己、写真も】
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