修士論文不要、学部は?

修士論文がなくなるかもしれません。たった2年間しかない修士の間に何を学ぶか。理系の修士といえば、2年間のうち、半分弱授業があって、半分くらい研究。そしてそれにオーバーラップするように就職活動が入るので、研究といっても腰をすえてできるものとは限りません。人によっては本当に修士の研究はこれでいいの?というようなものもあるし、他大学から大学院に入った人や、分野を替えた人は、同じ研究室に学部生のときからいる人よりも大分差があるでしょう。そうかんがえると、系統的な授業カリキュラムの中で専門知識を高めたほうが、研究をするよりもよっぽどいいかもしれません。
修士論文の話しをする前に、そもそも学部の卒業論文がいるのかの議論はどこにいったのでしょうね?学部の卒業論文といっても、大多数が先輩の微妙な指導を受けて、やっつけ仕事的に数ヶ月の間に仕上げるものが多いですし、それで指導教官の時間を随分とられる事を考えれば、学部こそ、授業を4年生までやって、卒業単位にすればいいとおもうのですが。

大学院、来年度から修士論文不要に 試験などで審査
2011/10/26 22:07
 文部科学省は26日、大学院で修士論文を作成しなくても修士号を取得できるよう省令を改正する方針を決めた。博士号取得を目指す大学院生が主な対象で、論文の代わりに専攻だけでなく関連分野も含めた幅広い知識を問う筆記試験などを課す。大学院の早い段階から専門分野に閉じこもるのを防ぎ、広い視野を持つ人材を育てる狙い。来年度から適用する。

 現在の大学院教育は、2年間の修士課程と3年間の博士課程に分かれるのが一般的。省令の大学院設置基準では修士論文を提出して審査に合格することが事実上、修士課程を修了する条件になっている。

 文科省は同基準を改正。「博士論文研究基礎力審査」と呼ぶ試験に合格すれば修士号を得られるようにする。審査は筆記と面接で、博士課程で学ぶのに必要な専門分野と関連分野の知識、研究を自力で進める力などを判定する。

http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819695E0E4E2E6EB8DE0E4E3E2E0E2E3E39180EAE2E2E2