友だちとの別れ

 ここ2年くらい仲良くしていたお友だちが明日日本に帰国してしまうので、今日は最後に一緒に晩ご飯。Yuにとっては同級生のあーちゃんたち姉妹ともこれでお別れです。彼ら姉妹はYuにとっては初めての日本人のよき友だちだったので残念。仕方がないのだけれど。

  9月から行き始めたPreschoolにもYuとあーちゃんはそろって送り迎えをしているので、特に学校が始まってからは、Yuの口からはあーちゃんの話が良く出てきました。同じ年齢ということもあって、一緒に遊ぶと結構本気でケンカを出来る相手もあーちゃんでした。おねえちゃんのさKちゃんのほうは、一つ歳が上という事もあってやる事はYuよりもなんでも良くできるので、Yuの行動も大分影響されました。お絵描きが上手になったのもたぶんさKちゃんの影響ですし、口調もけっこう影響されているようです。

 昨年の冬の間は、ほぼ毎日TmがYuとソリ遊びをする時はあーちゃんとさKちゃんを誘って、3人でどっぷり疲れるまでソリで遊びましたし、夏になってからもちょくちょく一緒に行動をしていたので、お互いにすっかり慣れていました。同じ日本人という事もあって、遊ぶ時も日本語、(時に突然英語に変わる事もありますが)、楽しく日本人ライフを満喫できる友だちでした。

 Yuとあーちゃんは毎日学校に一緒に送り迎えしてもらっていたのですが、今日はその最終日。いつも車の後部座席にならんでチャイルドシートを締めてお話をしながらの道中です。毎日その様子を見ているTmによれば、さながら夫婦漫才のような掛け合いなんだとか。どちらも張り合うように自分のはなしをするので、端から見ていると漫才のように見えるようです。

 いつもは、車中で時に大声で騒いだり、ふたりで何をして遊ぶかの話をしたりするのですが、今日はちょっと様子が違いました。Yuが、"あーちゃん、今日一緒に学校行くの最後だから、おはなししようよー"と少し寂しそうに、やさしく声をかけます。午睡を少し前まで習慣にしていたあーちゃんは、少し眠そうに、でも"ん〜?”と反応していました。Yuが”あーちゃん、あーちゃん”と何回か話しかけたものの、すこしあーちゃんが眠そうだったので、”あーちゃん、Yuちゃんがあーちゃんって話しかけたら、あーちゃんがYuちゃんって言ってよ”と。Yuもあーちゃんとの時間がもう最後だという事を理解していて、最後の時間を過ごしたかったようです。

 晩ご飯を一緒に食べる予定でいたので、"今日、よるご飯一緒に食べる時に遊ぼうねー”と優しく話しかけていたYuでしたが、あーちゃんが”ナニして遊ぶのー?”と問いかけると、”教えてあげない!!”って突然シャウトしていました。その様子を運転席で聞いていたTmは、始めはウルウルしていたのですが、最後はオイオイと心の中で突っ込んでいたようです。

晩ご飯の時も、3人楽しそうに子供だけのテーブルを囲んで、一緒に食べていました。もう一緒に遊べないんだなーと思うと、TkもTmも切なくて涙が出てしまいました。彼らが帰ってゆくとき、握手やハグを沢山してお別れしました。

 いろんな人に出会って、そして別れていくけれど、いつか将来また再会できる日が来るといいね、とまだ小さなYuを見て思った一日でした。