ぬり絵が楽しめるようになる

 今までは、塗り絵をするにも、絵の輪郭を気にせずにブァーッっと色をその上に塗っていたのですが、極最近、ほぼキチンと線の中に色を収めることができるようになりました。4歳になるといろんなことが変わるものです。色も複数(1-3種類)使っています。

 色を複数使って塗り絵をしているといっても、色それぞれに意味を持たせているというよりは、単純に、複数色使ってみているという感じです。例えば、大人なら、顔は肌色、服は水色、靴は黒、という感じに色分けして塗りますが、今のYuはそういうことはあまり気にしないで、2-3種類の色を使って一つのオブジェクトを塗るだけです。例えば、全体的に赤で塗りつぶされているけれど、右下の一部は黒で塗られていて、境界は一応ハッキリしているけれど、境界に意味はとくになさそうに見える、という感じです。それぞれのパーツが別々な色で区分けされるようになるには、もうちょっと経験とだれかの影響が必要かもしれません。
 もし、Yuが色分けに意味をもたせて塗っているのではないとすれば、色を分けて絵を描いていくという能力は、自然発生的に身につくものではない(かもしれない)ということも考えられます。多分、お友達の誰かの絵を見たり、他の人が塗っている様子を見て真似していくのでしょうね。そう考えると、私たちは簡単なことでも、他の見本を見て、真似して覚えて言ったということでもあります。
 もちろんこの考えは間違っている可能性も十分に考えられます。既にYuは自分なりに色に意味をもたせていることだってありえます。他の人には読み取れないけれど、赤い色で塗った範囲と、黒で塗った部分とでは、彼の中でちゃんと意味づけができているという可能性ももちろんあります。今度聞いてみるのも面白いかもしれません。案外大人が思っている以上にしっかりと考えているような気がします。