義務でなかったことが驚き

 天竜川の川くだりでわかったことは、川くだりをするときに救命胴衣をつけることが(12歳以上については)義務付けられていなかったことですが、2011年になるまで救命胴衣なしで川くだりをしていたことが驚きです。今回の川くだりでも、子供であっても救命胴衣を着けないで乗せていたという話も聞きます。2歳の子供を乗せているのに、救命胴衣を付けさせないことに異常を感じない感覚に違和感を感じます。

<川下り船>救命胴衣着用を義務付け 国交省指導へ
毎日新聞 8月18日(木)19時40分配信
 浜松市天竜川で船が転覆した事故で、国土交通省は18日、全ての乗船客の救命胴衣着用を義務付けることを全国の川下り船事業者に指導すると発表した。現行の船舶職員法は12歳未満の着用を義務づけているが、12歳以上については努力義務に過ぎなかった。

 国交省は他に、救命胴衣ではなく救命クッションを使用する事業者には、乗客とクッションをひもで結ぶ対策を求める。小児用の救命胴衣についても、大人用とは別に装備することなどを指導する。

 国交省によると、動力のついた小型船舶で川下り事業を実施するには、海上運送法に基づく一般旅客定期航路事業の許可が必要。各事業者はその際、安全管理規定(安全マニュアル)の提出が義務づけられているが、国交省は今回の指導内容を新たに盛り込んだ安全管理規定を各事業者に再提出させる方針。

 一方、動力のない船を扱う川下り船事業者に対しては、船舶職員法や海上運送法は適用されないが、国交省は各地の地方運輸局を通じ、今回の指導内容を徹底させるとしている。【川上晃弘】