外からの視点、中からの視点

 海外から見ているほうが、日本国内にいるよりも原子力発電所が危険な状態にあることを意識するような気がします。日本での、日常の情報が入ってきませんから、原子力関係の情報に特化して注目しているのが理由かもしれません。日本では日常に徐々に返ってきているでしょうが、原発の現状に関してどのくらい意識しているんでしょうね。まあ結局考えたところでどうしようもないのかもしれませんが、案外すぐそばにいると麻痺していくのかもしれません。

仏TV「日本人はバラエティー番組見て笑い転げてる場合か?」

東日本大震災直後はモラルある日本を称賛する海外メディアが多かったが、福島第一原発事故以降、彼らからは日本人の反応に疑問の声が上がっている。『ニューヨークタイムズ』紙は、
「日本人はどこまで政府や保安院東京電力の言葉を信用しているのか。座して死を待つかのような日本人の対応はおかしい」という米国人記者の話を掲載。
 フランスのテレビ番組では、日本在住フランス人が怒りをぶちまけた。
「ニュースでは“何の心配もいらない、大丈夫だ”と繰り返している。必要なインフォメーションは何もない。バラエティー番組を見て笑い転げている場合か?」
 また、日本滞在経験があり、いまはパリに住むフランス人女性はこういう。
「東京は福島からそう遠くないのに、サラリーマンは“まだ大丈夫”という意識で働き続けている。我慢強いのかもしれないが、仕事は生きるためのものでしょう? 命を落としてまで働こうなんて誰も思わない。放射能の危険にさらされても逃げないなんて、欧米人の感覚からは信じられません」
※女性セブン2011年4月21日号
http://www.news-postseven.com/archives/20110409_17076.html