役割の自覚

 あんまり最近の政治の動向はフォローできていませんが、最近献金問題で外相が辞任したんですね。それはどうでもいいのですが、前原さんのこの発言は同意。小泉さんは明確な目的を持って政権を運営していたので分りやすかった。例えば中曽根さんなら東西冷戦、竹下さんなら消費税導入、細川さんなら非自民党政権樹立、小泉さんなら郵政民営化と言う風に、いまから思えばそれぞれ歴史的役割がありましたが、自分の役割を自覚しないで政権運営をしている首相は長続きもしなければ、ろくなことにならないような気がします。

前原氏は菅首相政権運営について「小泉元首相は郵政解散の時、『殺されてもいい』と言い切った。菅首相も、何にこだわりを持って首相を続けていくのか、『殺されてもいい』ぐらいの気概で語れるかにすべてはかかっている」と語った。

(前原氏、文春に解散「あった方が日本のため…」http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110307-OYT1T01082.htm?from=main2

 そう考えると小泉さんは目的がハッキリしていたし、引き際もよかったと思います。仕方がなく、雰囲気で首相になった人よりも、自分の歴史的役割を自覚して首相になった人のほうが政権は(目的を果たすのに十分なだけ)長続きするし、有権者としてもイライラしなくてすみます。実際のところ、首相になった人たちや、大臣経験者はどれくらいこういうことを考えているんでしょうね。