ベジタリアンになる人たち

 知り合いから、今年大学生になったばかりのお子さんが最近ベジタリアンになったんだと聞きました。どうやら大学の友達の影響でそうなったようです。そういえば別な知り合いの子供も、まだ中学生なのに同じようにベジタリアンになるんだと宣言していました。中学生くらいの子どもが、菜食主義者になろうと思うその発想に驚かされました。

 10代の人でベジタリアンでいる(もしくはベジタリアンになろうとしている)人にその他にも何人か出会ったことがあるので、比較的若い年代でベジタリアンになろうと決意する人は多いのかもしれません。

 アメリカにいるからなのか、どうもベジタリアンの人に会う確率が高い気がします。肉を食べるのが好きなアメリカ人ですが、同時に肉を食べない人も一定の割合でいるわけです。彼らが何でベジタリアンになるのかと言えば、動物を食べるのに単純に抵抗を感じるという人もいれば、家畜の扱われ方を特集したビデオをみて、肉を食べるのをやめようと思ったとか、動物愛護的発想からはじまっていることが多いように思います。
 
 この国では、ベジタリアンでいることが日本にいるよりもかなり一般的だということは間違いないと思います。肉好きなアメリカ人なので、夏はBBQを頻繁にやりますが、ベジタリアン向けのバーガー用の肉って言うのも売っていて、見た目にはひき肉で作ったバーガーですが実は豆や野菜をそれっぽく加工した物だったりします。カルフォルニアのほうにいくと、アメリカ東部よりも格段にベジタリアン率が高いんだそうです。

 ちなみに、ベジタリアンでも何種類か段階があるそうで、肉は食べないけれど、卵は食べる人のことは普通にvegetarianといいますが、卵すら許容しない人のことはveganと呼びます。そのほかには、魚は食べるけど肉や乳製品を食べないpescetarianというのもいますし、FlexitarianとかSemi-vegetarianなどと呼ばれる、時々肉を許容するベジタリアンもいるそうです。(Types of Vegetarians)

 何でこんなにベジタリアンが多いのか、よくわかりません。全く自分の体型をコントロールできない人も多いのに、極端に肉を拒絶する人もいたりして、なにか妙な感じもします。比較的何でも食べるアジア人からすると、とても不思議な感じがします。

 ベジタリアンからすれば、馬刺しだのレバ刺しだのは信じられない食べ物なのかもしれません。美味しいんですけどね。