机の配置

これは面白い試みかもしれません。コの字に並べた机の配置にしたら、より議論の多い授業になって、理解できずに困っている子をすぐに見つけることができたそうです。今までの配置で行っていた授業は、それだけ先生の目が行き届いていなかったと言う事でしょうね。あの机の配置が始まったのはいつの時代なんでしょうね。あの配置は子どもたちの為にされた配置ではなくて、あくまで先生の為に考えられた配置なんでしょうね。より統制しやすくする為にといったら言い過ぎかも知れませんが。

中国人や韓国人の友人と、それぞれの国での学校の仕組みの話をした事があります。話を聞くと、中国も韓国もとても日本と学校の構成、人クラスの人数、机の配置などどの要素もとても日本と似ているそうです。彼ら自身の解説によれば、学校のシステムは、第2次大戦当時、日本が現地で作った仕組みが定着した為、日本とにたシステムになっているようでした。同じアジア人なので、性格上、日本で採用されている学校システムが受け入れられやすかったとも言えるかも知れません。

本の学校のシステム、個人的には決して良いとは思いません。この机の配置にしても、教師の担当すべき業務の多さ、生徒と先生の距離、何を見ても改善の余地ありなのに、何十年も変わらず同じシステムが採用され続けているのは、残念です。それぞれの学校で、いろんな新しい試みをしていけばいいのに、と思います。

机を「コ」の字に並べて授業する高校…中退減る

「コ」の字型に配置された机で公開授業に臨む生徒たち(広島県立安佐高校で)
 広島市安佐南区の県立安西高校が4年前から、教室の机をコの字形に並べるなどユニークな授業を行っている。

 どの席でも教諭と生徒の距離がほぼ同じになり、全員に気を配りながら授業を進められるほか、生徒同士の議論もしやすくなるという。今月中旬の公開授業には、国内外の教員ら約130人が訪れて見学した。

 同校では「授業についていけない」などの理由で中退する生徒が多かったため、東京大教授が発案した授業法を知った前校長が、導入を決めた。実施後は中退者が減り、最も多かった時期に比べて10分の1程度になったという。

 公開されたのは1年生の「現代文」の授業。4人一組でのグループ討議では、詩人まどみちおさんの詩を読んで内容からタイトルを類推。動物としての「人間」の特徴を考える問題では、「恥ずかしいという気持ちを持っている」「猿は恥ずかしさは感じないのか」などと議論し合った。

 授業後の意見交換会では、見学した教諭から「教師の目線が生徒と同じ位置にあって新鮮」などの意見が出た。西尾明教頭は「生徒が近いので、理解できずに困っている子をすぐに見つけることができる」と利点を強調した。

(2011年1月26日11時18分 読売新聞)

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