Osakaを想う

*1
 合計で6年間大阪に住んでいました。それまではあまり馴染みのある街とはいえませんでしたが、結構長い間住んだ気がします。東京から大阪に新幹線で行くと、新大阪駅で降りるのですが、そこはまだ大阪のにおいがしません。強烈に大阪にきたと感じるのは、大阪(梅田)駅に着いたとき。特に夏場はなんというか、たこ焼きと言うか、ソースというか、脂っこいにおいがしました。関東方面にしばらく行っていて、戻ってきたときなどは明確にその違いが分ります。
 大阪と東京は大分文化が違いますが、街の構造自体は東京を小さくしたような感じです。山手線とそっくりな環状線という名の路線が走っていて、大阪駅(梅田)が新宿と東京駅をくっつけたような立ち居地で、難波あたりが池袋のような町という印象です。日本橋秋葉原で、心斎橋が若者が多く寄りつく渋谷原宿。大阪の人の性格は人懐っこいと言われますが、当たっています。みなユーモアがあり、日常的に店舗のいいぼけ突っ込みの会話を交わす傾向にあります。
 ただ、住んでみれば大阪の人は、大阪と大阪以外を意識の中で明確に分けていることが分ります。そういう意味では結構排他的です。関西圏の中ですら、大阪とそれ以外を区別しますから、関西圏以外に対してはより明確です。大阪に住んで、大阪文化に染まって溶け込めれば住みやすいですが、非大阪人として住むには住みにくいかも知れません。大阪文化が強烈なだけに、他の地方よりも顕著のような気がします。町の感じは小さな東京でも、結局は一地方都市でしかないともいえます。
 Tkははじめの3年はあまり馴染めない感じでしたが、後半の3年は住みやすかったように思います。最近大阪は知事ががんばっていますね。橋下さん。国政なんかに参加せず、地方の大阪から発信していくスタイルでこのまま突っ走ってほしいなと思っています。