その海上保安官をどうするのか

 尖閣諸島でのビデオが流出した問題、youtubeにuploadした人が名乗り出たそうですね。現役の海上保安官だとか。43歳と脂ののった、現役保安官なのでしょう。おそらく年齢から家族もいる責任のある立場なんでしょう。政府は彼をどうするつもりなのでしょうね。追いつめて追いつめて社会的に抹殺するのでしょうか。民主党政権は、向かっている方向が点で間違っている気がします。

 尖閣諸島のビデオを見ましたが、当局の船に不法侵入した側がぶつけた場合、他の国ならば、撃沈させられても当然の状況です。もしもアメリカの海上なり国境なりで同じようなことが起こったら、当然のように銃撃、もしくは沈没させられるでしょうし、全員逮捕、容赦なく処罰されるでしょう。アメリカでパトカーに車をぶつけたら…考えただけで恐ろしい結末が待っているでしょう。普通に発砲してくるでしょうね。ましてや沿岸警備隊なんて体当たりして無事でいられるわけありません。他国の国境警備の厳しさは、日本の比ではありません。それほどの問題が起こったというのに、一連の民主党の訳の解らない措置は、全く理解できません。

 彼がyoutubeに載せなければ、実際のビデオを見る機会はなかったでしょうし、闇やから闇へと葬り去られていたでしょう。ビデオを流出させた事は多くの人が支持しているでしょうね。

 もちろん戦争を回避するための努力はすべきですが、ビデオの非公開にしても、船長の突然の釈放といい、それ以前の対処方法の意味が分かりません。こんな様子では、この政党にはもう政権は任せられないと多くの人が思っているでしょう。今回の件で分ったのは、60年前の政府と変わらず、今の政府も同じように情報を統制していると言うこと。今は60年前と違ってすぐに大容量のビデオがインターネット上に載るので明るみになっていますが、都合の悪い情報は機密扱いにして隠してしまうんだということです。

 当局に海上保安官が今後どう扱われるのかは、解りませんが、ある程度想像はできます。ビデオ流出の問題を個人の犯罪にして、スケープゴートにしてしまう、そんな気がしてなりません。マスコミの報道の仕方も、今後はビデオを流出させた保安官個人や、流出経路の事に集中するでしょう。起こった問題の大局的本質を見つめずに、誰かを吊るし上げたり、生け贄にしてやり過ごすのは、日本人の悪い気質のような気がしてなりません。マスコミは多くの場合、スクープとばかりに個人を執拗に追いつめて、最悪の場合自殺にまで至らせます。最悪の事態になったとしても、一時的には衝撃的なこととして記事になるものの、いつの間にか忘れ去られてしまう。そういう事態にならなくとも、一度スケープゴートにされた人はその後生きにくくなってしまいます。

 誰かのミスや過ちがあったとしても、それはそれ、それと個人の生活は別物、として扱うことが出来ないのが日本の社会かもしれません。同じような事象は過去に沢山起こっていて、そしてまた同じ事の繰り返しです。

 あ〜ぁ


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