ノーベル平和賞

 ノーベル平和賞は中国の人権活動家、劉暁波氏に決まったそうですね。中国の人権問題に警鐘をならす意味があるようです。前回は確か核なき世界を目指すことが評価されてオバマさん、でも彼に当時何の実績があったわけでもありませんでしたが、世界をそういう方向に導いていってほしいという希望を表明する意味合いがありました。ノーベル平和賞は今までの功績だけでなく、これからの世界情勢への方向性(というか希望)を示すために使われていることがよくわかる受賞でした。

 そう考えると、ただの民間の財団のノーベル賞財団が大国の方針転換を喚起する(できるかどうかはともかく)のはすごいことです。ほかのどの団体もこういうことはできないでしょうね。実際、ノーベル賞平和賞の受賞の様子は中国では意図的に伏せられているようですし、影響力は大きいでしょう。政府がいくら隠そうとしていても、世界中に留学したり働いている中国人がいる訳ですから、いつかはこの流れは中国全土を飲み込むかもしれません。争いや戦争なく、いい方向に変わることを願って。