ちょっとだけでも危険は危険

 どこの国でもそうですが、近所の子どもや親戚の子どもに気軽にお菓子をあげる人はいるものです。親の知らないうちに子どもがチョコを食べていたなんて事はありえる話です。”ちょっとだけだからいいじゃない♪”というのがこういう手の人たちの口から良く出る言葉で、そういうことが毎回続けば虫歯にもなるし、栄養偏向になりがちです。

 それだけならまだしも、その子どもにアレルギーがあるかどうか気にもせずに食べ物を与えることも多く見かけます。”ちょっとだけ”がアレルギー反応を引き起こす可能性だって十分にありえるのですから。自分の子どもでない子に食物を与えるときには必ず親の了解を得るようにするのは最低限必要でしょう。

 Yuも、ちょっと目を放した隙にご近所のお母さんや、友だちからチョコやらアイスやらを与えられそうになることは何度もあります。一度、チョコレートをこっそり与えられたときには、大分困りました。

 食物アレルギーはなったことがない人には縁遠い響きですが、身近にも色々なアレルギーを持っている人がいます。パッと思いつくだけでもナッツ(ピーナッツなどの豆類)、小麦粉、牛乳、卵、ソバ、カニなどがあります。特に3歳以下の子供では、アレルギーを持っているかどうか分らないことが多いので、注意が必要です。良かれと思ってあげたチョコのお菓子にナッツが入っていて、アレルギー反応を起こす可能性だってあるわけです。

 アレルギーの原因食品の情報、自分が子育てをしていても、子どもがアレルギーを持たない子であればわからないことも多いものかもしれません。こういう事例集はだいぶ助けになるでしょうね。親自身だけでなく、おじいちゃんおばあちゃんや親戚になる人たちにも読んでもらえればもっといいですね。

http://www.alle-net.com/taisaku/hhjs.html

子供の食物アレルギー予防へ「ひやりはっと事例」募集 藤田保健大
2010.10.5 08:26

 子供が食物アレルギーの原因食品を誤って食べて発症するケースをなくそうと、藤田保健衛生大の宇理須厚雄教授(小児科)らが「ひやりはっと事例」を募集している。年内に千例を集めて分析、予防策をまとめた冊子をつくり学校や自治体に配布する予定。

 乳児の5〜10%が食物アレルギーを持つとされ、発症するとショック症状で死亡する例も。加工食品ではアレルギーを起こしやすい食材の表示が義務付けられているが、食品メーカーの検査不備や飲食店の調理過程での混入などで発症例が後を絶たないという。

 事例は、NPO法人「アレルギー支援ネットワーク」(名古屋市)のホームページ(http://www.alle-net.com)で募集。症状や原因食材、どこで起きたかなどの質問への回答を基に、宇理須教授らが発症場所ごとに事例を分析、来年中に予防策などをまとめる。宇理須教授は「多くの事例を集め、より具体的な対策を作りたい」。
http://sankei.jp.msn.com/science/science/101005/scn1010050826000-n1.htm