Be tough

 スイスに引っ越していったパロマ一家から最近メールが来ました。メキシコ人の彼らは6年ほどアメリカで過ごし、そしてスイスに職を求めていったのですが、息子のセバスチャンは今8歳。今はドイツの現地の小学校に通っています。スペイン語を母国語として、英語がしゃべれるセバスチャンですが、ドイツ語は始めての言語です。当然友達もみんなドイツ語ですから、1からドイツ語を勉強しているそうです。
 まだ学校では友達もできず、ちょっと孤独を感じながら過ごしているんだとか。
 今のアパートに越してきてから多分1番仲良くしていた家族だったので、元気にしているかなーとちょっと心配です。彼らが去るときにセバスチャンに送ったカードに書いた言葉は、"Be nice and be a tough boy"。新しい環境で、全く違った言語で、人間関係がゼロの状態から生き抜いていくためには、子供といえどもタフな精神でなくてはやっていけません。自分がセバスチャンと同じ年だったときに、同じような経験をしたTkにとっては、彼の気持ちが想像できます。今セバスチャンは、そのカードを玄関に貼って、その言葉を胸に秘めながら毎日学校に通っているそうです。
 その話を聞いて、身が引き締まるような思いをしたTkでした。