うまく法解釈をしないと解決策がない愚

 要するに、虐待禁止法をとっとと作ればいいだけだとおもいますが。法解釈をうまくしないと解決策が生み出せないのは、法がうまく機能していない証拠でしょう。

虐待通報、消防署員が「人命救助」で安否確認へ

 大阪市西区姉弟遺棄事件を受け、大阪市は5日、児童相談所「市こども相談センター」が緊急性の高い通報を受けた際、消防署員に出動要請し、直ちに安否確認を行う体制を整備する、と発表した。

 深刻な虐待が判明した場合は、消防法に基づき、「人命救助」のための強制立ち入りが可能かどうかも今後、検討する。虐待から子供を守るために消防署員を活用する試みは、全国で初めてという。

 市は、夜間通報に即応するため、相談所に24時間態勢で児童福祉司を常駐させる方針を決めているが、消防署員の機動力に着目した。相談所からの要請があれば、休日夜間を問わず、市内89か所の消防署・出張所から現場に急行し、安否確認にあたる。相談所からも現場に向かい、専門的な立場から子供の一時保護などを判断する。

 消防法は、「消火」や「人命救助」の必要がある時は、家屋などに立ち入るために出入り口を壊すことができる、と定めている。

 市では、子供の命が危険にさらされているような切迫したケースでは、「人命救助」に該当するととらえ、消防署員が扉や窓をこじ開けて室内に入ることを検討する。しかし、今回の事件のように、「子供が泣いている」との情報のみでは強制立ち入りは難しいとされるため今後、警察などと協議し、現行法でどこまでの行動が可能かを確認する。
(2010年8月6日11時31分 読売新聞)