道着と乾燥機

 アメリカで暮らしていると、これは普通のことですが、洗濯物を外に干すことはほとんどありません。従って、物干し竿も売っていなければ、竿竹屋さんも廻ってきません。乾燥機が普及し始めた頃から、外に私物である洗濯物を干すのはみっともないとか、防犯上良くないとか、そういう理由で乾燥機を使うのが主流になったようです。あとは共働きの数が増えて、乾燥機が便利だったというのもあるのでしょう。


 そんなわけで、我が家でもほとんどのものは洗濯機にかけた後、乾燥機で乾かします。ごく一部のものは天日干しにしますが、それほど多くはありません。道着もしかり、乾燥機にかけていました。特に気にすることなく。でも道着って乾燥機にかけるのは良くないんですね。日本にいたときには乾燥機なんてなかったので、思いもよりませんでしたが、考えてみれば傷みが早いはずです。特に普通の服よりも素材が柔らかいですし、段々と表面が削れて行きます。


 実際、ここ数日少しずつ道着を繕っているんですが、生地が大分弱ってきていて、繕わなくてはならないところが多くて困ります。しっかりと補強すればまだ何年か持つでしょうが、いずれ新しい道着を買うべきでしょうね。あとは乾燥機の使用はやめたほうがいいかもしれません。ちょっと乾くのに時間はかかりますが、これからはまた天日干しに戻そうと思っています。面倒ではありますが。


 多分アメリカ人の人たちはみんな乾燥機にかけて使っているんでしょうね。彼らには道着を干すなんて感覚は多分ないでしょうから。乾燥機、便利なんです。