いろんなファクター

 今Tkが働く大学では新しいFaculty(教員、教授全般を指す)を募集していて、その審査を今月やっているんですが、どの候補も素晴らしく、感心するばかりです。とても同世代のポスドクとは思えない、と自分を振り返ってしまいます。それぞれ個性のあるトークをして、過去にやった自分の研究、これからの研究計画とアイディアを熱心に講演してくれます。インタビューに呼ばれたのは応募した人たちのうちのごく一部ですが、実際はものすごい倍率だったのでしょう。
 アメリカの大学のFacultyとして雇われるためには、もちろんいい研究者でなくてはなりません。ただ、それ以外にも採用されるためには色んなファクターがあるようです。研究業績、オリジナリティートークの質、もちろん研究は面白くなくてはいけないし、可能性も無くてはならない、研究資金を外部から調達できる能力が無いといけないし、もちろん英語がしゃべれない人は論外。それ以外にも、その大学で既にラボを持っている、他のFacultyメンバーテーマが被るのもよくないらしく、あまりにも似た研究バックグラウンドとテーマを持つ人は避けられる様子。DepartmentのFucltyメンバーがそれぞれ違うことをやって、全体で多面的な研究ができるように、戦略的に研究者を雇うみたいです。
 Tkはまだ職に応募できる段階の麓にも達していませんが、研究をやっていくならいつかは独立を考えなくてはならないわけですから、あれこれ考えさせられる講演月間でした。