Aikiwebの話

 Aikiwebというサイトがあって、ここでは英語で合気道について情報交換されています。いくつか他にも同じようなサイトがありますが、このページが私が知る限り一番よく利用されています。その中にForumsという項目があって、要するに掲示板で、色んな話題について色んな人が世界各地から投稿しています。Forumsの中にさらに細分化された項目があって、その中でも比較的面白いのがGeneral,Languageの二つです。Generalの中には日本人なら至極常識的な、でも日本人でなければ理解しにくい事柄が質問されていたり、あとは合気道というよりも武道一般についての鋭い質問がされていたりします。このサイトは生地を投稿するためには実名での登録が必須条件なので、みなさん自分の個人名を公表した上で忌憚のない意見を交換しています。日本にいて、日本人合気道家だと、だと絶対に聞けないような質問もサラッとされているところが気持ちいいのです。最も、勘違いのオンパレードな話も結構ありますが。Languageの話題の中には、合気道の技の名前、武道用語、日本語の挨拶についての質問がされています。同じ意味でも濁点がつくのとつかないのではどう違うのかとか、日本語を母国語にしていると気にしないような質問もあったり、中には日本に住んでいて、日本の合気道道場に通っているのに、周りの人が挨拶のときになんていっているのか正確なところわからないから教えてくれという投稿があったりします。日本の道場で周りの人が外国人だからと距離を置いているのか、その人が壁を感じるのかわかりませんが、日本社会を外国人目線で見ることができるのも面白さの一つです。
最近面白かったの話は、
「non-Japanese cannot become shihan anymore?」
non-Japanese cannot become shihan anymore? - AikiWeb Aikido Forums
 日本人以外はもう師範にはなれないってホント?というスレッド。答えはウソなんですが、日本の武道社会は、日本人ばかりで閉鎖的だから、日本人じゃなければ師範にはなれないんじゃないかという質問がでてきて、それについて反証的意見を他の人が説明しています。ついには国際合気道連盟の事務局から合気道ジャーナル宛てのメールが公開されたりして、議論は真剣そのものです。どれだけ日本が閉鎖的に見られているのかがよくわかります。
 世界中で愛好家がいる合気道ですが、日本にいるだけではわからないことが色々あるんです。