公式な写真に、笑顔はいらない?

 日本の研究所や大学、会社のウェブページを見ると、大抵そこのトップの写真が載っています。ほとんどの人がまじめ腐った顔で撮った写真を載せていますね。日本にいたときは特別気にもかけませんでしたが、最近は、そういえばなんでみんなまじめな顔してるんだろうね?と思うようになりました。アメリカカブレしてきたと言われてしまえば何も言えることはないんですが、なんででしょうね?まじめな顔をしているのは。そう改めて考えると特に理由が思い当たりません。しいて言えば、笑顔を見せるとまじめに見えない=ふざけてる=まじめな顔をしよう、というロジックなのかもと思ったりします。あとは、笑顔でいるのになれていないってだけかもしれません。
 今働いている研究所にもスタッフの写真一覧が壁に貼ってあったり、ウェブや大学病院に教授陣の写真が貼ってありますが、みんないい感じに朗らかな写真です。逆にまじめ腐った写真を撮ってるのはほとんどありません。文化的なものなんでしょうね、やっぱり。
 最近ノーベル賞を取った田中さんや益川さんがそれぞれ母校の教授として招かれているというニュースを目にしました。もしノーベル賞を取らなかったら、招かれることはなかったんでしょうね。それはさておき彼らくらい著名な人たちが、いつも笑顔で写った写真を載せてくれたら、そういうもんかと他の人々も思うのかもしれません。