そんなのいらねぇ

 バカバカしくて話になりません。117億円あったら、どれだけの失業者の雇用創出できるのか、どんだけ他の事業やもっと有益なことに使えるのか思わずため息が出てしまいます。例えば117億円をもっと新しいアイディア実現や起業支援、研究予算に使えるような予算にしてくれたらどれだけ有益か。。
 どんなプロジェクトでも、予想収益と社会に還元できる効果を予測した上で予算計上するものだと思いますが、このアニメ美術館の計画の来場者目標はなにか根拠があって60万人としてるんでしょうかね。実際つくってみて年間60万人の来場者に満たなかったらどうするんでしょう。毎日来場者が一定の人数来るわけはないし、週末、休暇、平日のばらつきや、それ以外の要素から来るばらつきなど計算した上での年間60万人なのか疑問です。過去の箱物プロジェクトの失敗例成功例から得られる統計データを考慮に入れた上で計算したデータでないと、根拠があるとは信じがたいし、何の根拠もなく人数の計算をしているとしたら、この手の予測を立てるのに科学的検証ができるスタッフを入れていないことを物語っていることになります。
 こういう大規模な予算を計上するときに、プロトタイプ的なモデルでまずテストしてから本格的なプロジェクトに移行すると言うプロセスを踏まなくていいという点からも、この国の政府が如何にテキトーに予算を決めているのかわかります。
 予算を計上するときに、結果うまくいかなかったときに跡始末をどうつけるのかまで決めてから議論してほしいものです。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090509/stt0905092001001-n1.htm
 民主党鳩山由紀夫幹事長は9日夜、青森県南部町で講演し、平成21年度補正予算案に計上されたアニメ美術館建設費について、「アニメが好きなのは麻生太郎首相だ。首相が好きだから、官僚が作ってやろうと(いうことになった)。簡単に言えば国立の漫画喫茶だ。大変な浪費で、ばかばかしい」と厳しく批判した。
 政府の構想では、美術館にはアニメ、漫画、映画などの作品を展示。東京・お台場が候補地で、来場者数の目標は年間60万人。補正予算案には建設費117億円が計上されている。