４７歳の新人歌手

　今日朝のニュースで見た衝撃的な話。
イギリスに”Britains Got Talent”という番組があるんですが、アメリカでも頻繁に放送されています。日本で言うと新人歌手誕生、みたいな番組で、一般の人が応募してオーディションをひたすらやります。ひどい歌声の人もいれば、それなりの人もいて、中にはこの中からプロになった人もいるそうです。最近のオーディションでSusan Boyleという４７歳の女性が登場したのですが、見た目も喋り方も普通のその辺にいるようなおばさんで、観衆も審査員もまったく期待していないようでした。審査員が歌う前に出演者に色々質問をします。名前や夢、どんな歌手になりたいかなど。Susanは一つ一つ丁寧に答えるのですが、観衆はみんな”なれるわけないでしょ”という反応。それが歌い始めるとその素晴らしい歌声にみんな衝撃を受けます。結果として彼女はトップクラスの評価をもらうことになるのですが、Susanの歌唱を聞く前と聞いた後の反応の違いがとても印象的です。一見の価値ありです。

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　この映像から、ホンモノの”タレント”は年齢や外見じゃないんだと言うことがよく分ります。普通にしていれば普通の主婦だったり、サラリーマンだったりしても、実は素晴らしいタレントを持った人たちはいるんですね。そしてそれは実際に表現して初めてわかる。見た目だけで人を判断してはいけないということです。

　Susanが年齢を４７歳と答え、夢はプロの歌手になりたいと答えたとき、審査員も観客もみんな「え"〜」という顔をしていました。プロの歌手になるには容姿も年齢もあまりにも想像とかけ離れていたからでしょう。Susanは、年齢に対する反応を見て、"It's just one side of me"(年齢は私と言う人間の一側面でしかないでしょ)と答えています。その強気とも取れる発言は会場は驚きと冷やかしを含んだような歓声が上がり、どんな歌手になりたいかという問いにSusanが答えたときには、ブーイングまでは行かないまでも、ガッカリしたような反応でした。
　それが彼女の歌を聴いて、一瞬で会場の雰囲気が変わって感動に包まれる様子は、会場にいない私でも感じることができました。感動を呼ぶ歌声っていうのは本当にあるんだと感じさせられるような素晴らしい歌でした。
　Susanが一夜にしてスターダムを駆け上がった話はここ１,２日で世界中でニュースになっているようで、CNNにも他のニュース媒体でも記事になっています。彼女の家にはファンが押し寄せ、生活が変わりつつあるようです。
Scottish singer 'gobsmacked' by overnight stardom - CNN.com

Britain’s Got Talentに載っているSusanのストーリー
Britain's Got Talent | BGT