頭を柔軟に

 月に2回受けている大東流合気柔術のクラス、結構楽しんでいます。教えてくれるBradは隣町からわざわざ教えに来てくれています。Bradは六方会の有級者で、元々長年空手や柔術を稽古してきて、最後に出会ったのが大東流なんだそうです。六方会のセミナーを受けて、その技に感銘を受けて、NYまで習いに行って、今は自分のホームタウンでワークグループを作って稽古をしているんだそうです。時々彼の先生の指導を受けて、それを持ち帰ってまた自分達で稽古をする、の繰り返しなんだとか。日本のようなに有段者、指導者があちこちにいる場所ではないだけに、情熱がないとやってはいけません。
 Bradの稽古では基本的に稽古ではOff Balance (体の崩し)を中心に稽古をします。合気道よりもより小さな円を使って相手の中心を崩すので、見た目には直線的な動きに見えますが、腰の動きを使って相手を崩すところは合気道も同じです。同じようなことを別な方法で習うと、意外にうまくできないものです。合気道の稽古では技がかかったような気がしても、大東流の稽古になると"あれ?"というようなことも結構あります。一度身についたような気になっていることも、実は思い込みだったということが思い知らされます。頭を柔軟にする稽古になっている気がします。凝り固まった考えや、思い込みを捨て去って、本質が見えてくるかもしれません。