フェアじゃねぇ

 日本のニュースでどこかの自治体で教職採用試験が実は不正の温床だったとか。きっと明治時代以降ずーっっと続いてきた慣例なんだろうと勝手に推測してしまいます。賄賂とか、不正などは、情報がコンピュータ管理されている今の時代にやることは難しくなっているだろうし、日本社会全体が古い慣例とか、しがらみが薄くなって来ているのでフェアになっているのかとも思っていたんですが、結局人が絡むことですから全滅させることは難しいのでしょう。こういうことは市場原理と一緒で、需要があり供給があるから無くならないんですね。
 アンフェアなことが悪いんだという意識が低いことが、そもそもの問題なのかもしれません。採用試験だけでなく物事を選ぶプロセスは公正で透明でなくてはならないという思想があいまいなんでしょう。そこは子供のときから意識したり、教育していかないと身につかないものなのだと思います。アンフェアなプロセスで誕生した教師がフェアーであるということは何かを子供に教えたとしても、教えたことの背景にある嘘が混じってしまうのが悲しいところです。少し前に発覚した医学部での博士号取得の際に教授に送ることが慣例となっていた賄賂といい、今回の賄賂といい、今まで他の人がやっていたから自分もやってしまうというのは人間らしいといえば人間らしい。ばかばかしくも悲しい話です。