ビザの取得

 研究者として働くために渡米する場合、基本的にまず本人用のJ-1ビザと、家族用のJ-2ビザをそれぞれ取得する必要があります。ビザ申請手続きは、日本のアメリカ領事館(http://tokyo.usembassy.gov/j/acs/tacsj-consulates.html)でしました。

  • DS-2019の申請と取得

 J-1ビザを申請するための必要書類で、領事館に提出するものです。領事館でビザ申請手続き処理をされた上で返却されます。入国時、渡米後もずっとビザとペアでいつも持っていないといけない書類です。この書類をなくすと、再申請などで大変です。ビザを申請するために必要な書類なので、ビザを取得すればもういらないのかと思うとそうではなくて、ビザを提示するときに合わせて見せるように求められます。変な話です。
DS-2019を取得するのがビザを取得するために一番手間だった記憶があります。アメリカと日本で書類のやり取りをするので時間がかかります。
まず受け入れ先研究室のボスに相談して、大学または研究科の事務を通してDS-2019を発行してもらいます。
確か、発行してもらうためにこちらから書類をまずFAXで送り、それを受け入れ先機関が処理した上で発行されるので、数ヶ月かかります。NIHの人に聞くと、半年かかったと言っていました。どのくらいで処理してくれるのかは時期によるようですが、私は幸い二ヶ月ほどで送って来てくれました。これは早い方だと思います。

  • Jビザの取得(面接予約)

ビザの取得をするために事前に面接予約を取る必要があります。予約は領事館のホームページからとります。早めに予約をするのが良いようです。また、一人で複数の日に予約を取ることはできないようになっています。

  • Jビザの取得(面接を受ける)

 必要書類を全て完璧に揃えて、領事館に面接に行きます。何が必要なのかは領事館のページに詳しく書いてあるのでチェックしてみて下さい。書類を入れるクリアファイルと、ビザを返信してもらうためのゆうパックの500円のエンベローブが必要だったと思います。あとはビザ発行用のお金は事前に振り込んでおき、その領収書の提出が求められたり、銀行の残高証明が必要だったりと、書類を揃えるのに時間がかかります。面接には渡米する家族全員で行かなくてはならず、領事館前で行列を作って待たなくてはなりません。領事館の中をいくつかのステップを踏んで面接(窓口を通してですが)を受けて、最後の面接では英語で受け答えをしなくてはなりません。確か書類は日本人職員が処理してくれて、その後で英語の面接をアメリカ人相手に受けました。受けた質問は他愛もない内容でした。何をしに行くのかとか、どこの大学に行くのかとか、そんな程度です。ビザは数日後に持参したゆうパックエンベローブに全部書類が入って送られて来ます。ちなみに、クリアファイルもエンベローブも一人当たり一つ、ではなく、1家族当たり1つでいいはずです。