返品

 ホームセンターで商品を買って、自分の思ったものでなかったりすると返品ができるのは日本でもアメリカでも変わらないのですが、アメリカでは日本で見るそれとは違って、返品率がとても高いようです。Return Policyの規定では、3ヶ月以内に商品とレシートをもってくれば基本的に返品できます。実際買ってみたらサイズが違ったといった理由で返品する人も多くいるのですが、返品理由はそれだけに限りません。
 例えば、以前ホームセンターでサンダルを買ったのですが、店で左足だけサイズを合わせてみて、買っていてに持って帰ってきていざ履こうとすると、どちらも左足でした。しかも左右(というか左左?)でサイズがちがうし。当然買った店に持っていって、返品しました。
 昨日たまたま買った浄水器があるのですが、家に持って帰って箱を開けようとしたら、浄水器に水滴がついていました。よく見ると水垢のようなものもついています。どうも誰かが一定期間使って、それを返品したのがまた売り場に出されていたように思います。今日また店に行って、苦情を言って返品し、新しいものを買ってきました。
 夏前に扇風機を買ったのですが、これがアメリカらしく風力が3段階調整なのに、弱風でも部屋中のものが吹き飛ばされるほどの強い風が起こる商品でした。これも後に返品しました。
 店側も返品は日常茶飯事で、返品カウンターにはまさに山のように返品された商品が並んでいるので、特になんとも思わないようです。当然、店員は日本のように”申し訳ありません”なんて言いません。客も慣れたもので、とりあえず買ってみてから、いやだったら返品すればいいという感覚で買い物をするので、益々返品する数は高くなるのかもしれません。面白ことに、一旦パッケージを開けたものですら、返品できるようで、店頭にはテープでぐるぐる巻きにされている商品すら見かけます。
 モノを買うときは、店を一方的に信頼せず、自分でよく吟味してから買わないと、返品カウンターに並ぶ羽目になってしまいます。