炉心溶融によって予測できる放射能汚染は?

もしも第二原子炉から燃料が漏れ出したとしたら、どれ位の距離に、どれ位の放射能汚染が広がるんでしょうね。現在の時点で160キロ県内に放射能が漏れているのですから、原子炉から燃料が漏れ出したら、もっと広範囲に渡って深刻な状態になる気がします。最悪の場合、どういうことが予測できるのか情報がほしいところです。

福島第一原発2号機、炉心が再び全露出
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110315-OYT1T00035.htm?from=top

 東京電力は14日夜、福島第一原子力発電所2号機で、原子炉内の冷却水が、ほぼ完全に失われ、燃料棒がすべて露出して冷却できない状態になり、地元福島県に緊急事態として通報したと発表した。


 水位はいったん回復したが、再び低下し、同日午後11時ごろ、燃料棒が全部露出した。空だき状態が続くと燃料棒が溶けだす炉心溶融の懸念がある。同日夜に記者会見した枝野官房長官は、1〜3号機どれでも燃料棒の溶融が起きている「可能性は高い」との見方を示した。

 東電によると、2号機はこれまで原子炉の圧力や温度などは比較的安定していたが、同日午後1時38分、冷却水の循環ポンプが止まり、炉内の圧力が上昇、水位が低下し始めた。同5時17分に約3・7メートルの燃料棒上端から露出が始まり、同6時22分に全体が露出した。

冷却水が消失し、燃料棒の露出が続くと、高温の燃料が冷やされず、炉内の温度が2000度超まで上昇して、燃料が溶けだす恐れがある。

 建屋が吹き飛んだ1、3号機の水素爆発より深刻な事態で、炉心溶融によって大量の放射性物質が大気中に漏れる可能性もある。冷却水喪失(LOCA)によって炉心溶融を起こした事故は、1979年の米スリーマイル島原発事故などがある。

(2011年3月15日00時07分 読