図書館の業務ーPDFにして送ってくれる

 研究なんて仕事にしていると、図書館には常にお世話になります。昔は自分で足を運んで、論文を一つ一つコピーしていましたが、今はインターネットでPDFファイルをダウンロードして、プリントアウトすればおしまい。楽になったものです。ただ、古い文献を探すとなると話は別で、PDFがダウンロードできない場合もあって図書館に行く機会もまだあります。

 日本の図書館もよく管理されていますが、アメリカの図書館を利用して”すごい!”と思ったこともあります。

  • 図書館のWebサイト探している本が無いとき、探し方が分らないとき、なにか質問をしたいときはリアルタイムチャットで図書館の人と話が出来ます。

 これはとても便利。テキストのチャットでやり取りして、その場で何でもサクッと教えてくれます。サーチの仕方が分らないとき、大学の中にいくつもある図書館の場所が分らないときとか、便利なサービスも教えてくれちゃいます。

  • Webで論文を指定して注文すると、図書館内にある雑誌をスキャンしてPDFで送ってくれる。文献ひとつでもPDFにしてメールで送ってくれます。

 これもすごい。日本では聞いたことがなかったシステムですが、絶対に必要になる機能です。古い論文を探しているときは、オンライン上で見つけられないことがあります。特に、論文がデジタル化されていないものは、図書館まで足を運んで、探して、見つけて、コピー機でコピーして、ってやらなくてはいけません。このご時世そんなことに時間をかけている暇は無い、とまでは言わないけれど、手間がかかります。


 これを代行してやってくれます。論文の情報を打ち込んで送信すれば、メールでスキャンしたPDFを送ってくれるのです。しかも2-3日以内にやってくれる。こういうところにこそ、お金をかけて人を配置すべきだなぁと思うサービスです。もちろん、PDFを受け取るためにお金はかかりません。


 日本の大学院にいたときには、パルテノン神殿のようなドデカイ図書館がある大学でしたが、コピーしなくてはならない論文をいちいち”手書きで”リストアップして、申請した上でコピーしていました。あんな無駄なことをいまだにやっているとしたらばかばかしくていけません。是非日本の図書館でも導入して欲しいシステムです。