どこでもいっしょ

 Tkは基本的に自分の稽古をしたいだけの合気道家なんですが、今まで引越しが多かったせいであちこちの道場で練習していたので、いいところ、難しいところを多少比較することができます。合気道に限らず、多分どの武道の道場もそうでしょうが、道場自体が成熟するのにはかなりの時間を要します。どういう道場でも軌道に乗るまで最低でも数年から10年はかかるでしょうし、道場運営だけで食べていこうと思ったらそれ以上にかかるでしょう。
 はじめは同好会としてスタートした道場でも、時とともに変わっていきます。徐々に人が増えていくに従って道場のシステムも変えなくてはならないこともあるし、初心者としてはじめた道場生がそのうちに高弟なんていわるようにあります。日本の合気道の道場は、古いところはもう50年以上、それなりのところでも20年以上経っているところが多いと思います。かつては若かった指導者も今は老練な合気道家になっているのでしょうね。
 アメリカでもそれは同じで、Tkが今通っている道場も徐々に大きくなっていっています。道場が大きくなると道場内の雰囲気も変わるし、時には不満も出たりします。日本もアメリカも起こる問題は同じ、考えることもそれほど変わりません。道場を運営しているVicは特に何も考えていないようで、あれこれと悩んだり、考えたりして合気道の道場を運営している様子が最近は分ります。Tkもちょっと協力したりするこのごろです。
 今までお世話になった道場を振り返ってみると、うまく運営されている道場は、道場長の人柄と、あとはそれを支えてる高弟がいい影響を及ぼしているところが多かったように思います。うまく廻っていないときは、高弟同士が仲がよくなかったり、距離があったりする場合でしょうね。入門したての人はよく先輩を見ていますから、先輩がわるいと道場全体が悪く映るのでしょうね。道場長は常にいるのはもちろんのこと、先輩格の人が面倒見よくよく稽古に来る道場は、人も居つくし、長続きするように思います。