冒涜と感じるとき

 自分独自の文化を、他の人種にデモンストレーションとして使われたとして、それがオリジナルのコンセプトとして間違っていたり、見た目だけ使われたとしたら、やっぱり冒涜されたと感じるでしょう。当然といえば、当然。
 そういうところは、侵略した側にはわからない心理なのだろうなぁと思う。その文化にとって神聖なものを面白おかしく真似されたら、嫌な気持ちがするのは誰でも同じでしょうから。日本人がアメリカにいて、スモウレスリングの写真や様子を見ると、わざと肥満に見せかけるボディースーツを着て押し合うだけのコメディになっていて、ガッカリする気持ちが沸いてくるのと似ています。
 逆に、事前に相談があって、本家のサポートの上で、元来のやり方にのっとって演じてたとしたら、こういう感情は生まれないのかもしれません。

五輪=豪先住民、フィギュアのドムニナ組を「文化的冒涜」と非難
[キャンベラ 21日 ロイター] オーストラリアの先住民族アボリジニの長老らが21日、来月開幕するバンクーバー冬季五輪で金メダル獲得が期待されているロシアのフィギュアスケートアイスダンスペアのオクサナ・ドムニナ(25)、マキシム・シャバリン(27)に対し、伝統舞踊の振り付けを盗作し、重大な文化的冒涜(ぼうとく)にあたると非難した。
 同ペアは、3週間前に行われたロシアでの大会でアボリジ二をテーマにしたダンスを披露。伝統の白い渦巻き模様が描かれた黒っぽいボディスーツに赤い腰布などを身にまとい、アボリジニの儀式で行われるステップなどを演じた。
 ニューサウスウェールズ州アボリジ二審議会のSol Bellear氏は、同ペアが許可や相談なく演じ、アボリジニ文化が盗まれたとして同ペアを強く非難している。

衝撃のアボリジニ・ダンス>ドムニナ&シャバリン