柔軟さをもち続けること

 今月は、大東流合気柔術の先生がNYから稽古セミナーをしに来るとのことで参加してきました。
 合気道にも色んな団体があるように、大東流にも色んな流派があるそうで、そのうちの一つのグループの先生が来てくれました。この先生、アメリカ人の方ですが、日本に行って直接その流派の先生の元で稽古をしたそうです。
 昨年にもあったのですが、参加できませんでしたので、今回は初参加。違った流派や武道を経験することってなかなかできませんから、Tkにとっては興味で参加している面もあります。合気道とは違う点も多いですが、盗めるものも多くあります。技の詳しいことは文章にしてうまくかけないのでパスしますが、印象深かったのは参加する人たちの柔軟性でした。

 メインで参加していた人はのはTkが稽古をしている合気道の道場からが多かったです。道場長のVicを始めとして多くの人が参加していました。月に数回Vicが招いて教えてもらている大東流の人たちのグループも数名、それだけでなく、隣町のB市で自分で合気道の道場を経営している人や空手や柔術を稽古をしている人たちも多く参加していました。

 Tkにとって一番驚きだったのは、今のTkの直接の指導者、C-Aikikaiの指導員Bobが参加していたこと。Bobは今50代の先生で、30年以上前から空手や柔術を稽古していて、ここ20年くらい合気道を稽古しています。今は合気会の指導員で、T師範の内弟子に当たります。隣町のS市で道場を開いていて、T師範に随行してアメリカ各地に指導に行くレベルの先生なのですが、この大東流セミナーにも参加していました。Bobとの稽古をいつも楽しみにしているTkにとっては、Bobのその柔軟さにはいい意味でショックを受けました。その稽古中はBobと組むことも多く、いつもの様に二人で業を掛け合いながらみっちり稽古をしてもらいました。

 参加者の多くが小さいながらも道場をもつ先生クラスの武道家だったり、普段は袴を履いている有段者もその日は袴を脱ぎ、白帯をつけていました。みんな初心者に戻った気持ちで貪欲に技を吸収する様子は、感銘を受けるものがあります。武道経験がある人がほとんどだったので、Bobを始めとして直ぐにものにする人も多くいました。

 一般的に武道はそれぞれ思想や方向性が違うし、一旦指導する立場になったり道場を持つようになると、自由が利かなくなります。特に日本だと他流との交流はできなくなりがちですが、気持ちの持ち方次第なんだと気づかされる週末でした。