体験してみなけりゃ分らない

　物事は体験してみないと分らないもんです。貧乏にもなってみなければお金のありがたみは分らないし、スターにもなって見なければその大変さは分らないでしょう。それでも本物の"王子"が実際に橋の上で一晩寝てみるって言うのはかなり驚きます。きっと警備のSPがそこら中にうようよしている中で眠るのでしょうから、危険を身近に感じながらのホームレスとは違うのでしょうが、実際にやってみるっていうその姿勢は感心します。できれば1ヶ月くらい本物のホームレスをやってみてほしいと思ってしまいました。

英王子がホームレス体験＝慈善事業の一環
　【ロンドン時事】チャールズ英皇太子の長男ウィリアム王子（２７）が、自らがパトロンを務めるホームレス支援団体の活動の一環で、路上で一晩を過ごしていたことが分かった。
　企画した慈善団体センターポイントによると、王子は１５日、ロンドン中心部にある橋付近で、同団体の男性職員と共に寝袋で一夜を明かした。王子は「一晩だけではずっと路上で過ごす（大変な）状況を想像することさえできない」とした上で、貧困や麻薬、飲酒といったホームレスを生み出す根本的な問題に取り組んでいくことの重要性を訴えた。（2009/12/23-05:51）
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009122300047

　その昔ロシアの皇帝ピョートル1世は造船を学ぶためにオランダの造船所で船大工として働いていたことがあるそうですね。
　映画ですが、似たような状況で、「大逆転」（「trading places」）、というコメディ映画が昔ありました。ダン・エイクロイド演じる大金持ちの青年が、エディマーフィー演じるホームレスとひょんなことから入れ替わるという話。お金持ちから一夜にしてホームレスに身落ちしてしまった側と、ホームレスからなぜか大金持ちになってしまった側の心境がよく表現されています。

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