本物を見分ける力

 日本のニュースにあまりに多くの偽装事件が話題になっていますね。こんなに偽装があるんだなぁと思わず感心してしまいます。ちょっとした偽装から、手の込んだ偽装事件まで。大抵は食品の偽装事件が話題になっていますね。食品の場合は健康被害を引き起こす可能性があるから話題になりやすいのでしょうが、きっと色んな場所で偽装って起こっているんじゃないかと想像しています。偽装の定義って何でしょう?Yahooo辞書を引くと、

ぎ‐そう〔‐サウ〕【偽装/擬装】

  1. ある事実をおおい隠すために、他の物事・状況をよそおうこと。「心中に―した殺人」「―工作」
  2. 周囲のものと似た色や形にして姿を見分けにくくすること。特に、戦場などで行うもの。カムフラージュ。「戦車を―する」

となっています。
そう考えると食品業界だけじゃなくて、建築でも偽装は起こっているし、DVD,CDの海賊盤だって偽装だし、論文の捏造事件だってあります(まあこれは偽装ではなくて捏造なんですけど)。でも逆にこれだけ偽装事件があることが明るみに出ているんですから、本物と偽装モノ、偽モノを見分ける力が段々とついてくるかもしれません。

あと、偽装する人は、職業人としても本物じゃないのでしょうね。ある分野でまじめに仕事をして生き残っている人こそが本物と言えて、小さくても嘘を重ねて実績を作った結果、すばらしい業績を作り上げたとしても、ホンモノではないのだと思います。ニセモノでなく、ホンモノでありたいと思います。

ちなみに近所のアジア系スーパーには消費期限が思いっきりサインペンで上書きされた食品が店頭に並んでいます。