日本人同士の出会い

 アメリカに住んでいて、アジア人を見かけると、大抵中国系か韓国系の人なのですが、ごくまれに日本人っぽい人を見かけることが時々あります。そんな時、日本語で話しかけるべきか迷ってしまいます。日本人っぽく見えるけど、もし間違ったら悪いなぁと思ってしまうのでしょうね。明らかに日本語をしゃべっているのを聞いたときは、こんにちは〜と話しかけることもありますが、きっとたいていの場合はお互いを日本人かどうか考えながらすれ違うことのほうが多いのでしょう。

 少数の日本人と出会うときというのは、なんだかちょっとうれしい気もしますが、日本人の集団と出会った時は、そうでもありません。せっかくアメリカにいるのに日本人ばかりで集まってもしょうがない、という気持ちがそうさせるのかもしれません。この感覚、少し不思議ですね。

 日本人の方で、1年以上ある建物で働いている間、同じ建物の別な所属で働いていた他の日本人の人と何度となくすれ違っていたのに、知り合うことなく1年過ごしていたという話も聞きました。お互いに日本人ではないかと疑いつつ過ごされていたようで、近くにいても面識がなければアメリカにいる日本人が出会うのが難しいという例なのかもしれません。