締め切り月間

 今週は年に一度の申請書の締め切りだったんですが、毎年この時期は普通とは違う労力を使います。これで仕事の予算がかなりの部分左右されるので、ある種の緊張感がある時期ではあります。本庶先生のようなケースはこの業界ではごくごく一部で、”その他大勢”は、毎年何とか生き延びれたと冷や汗をかきながら過ごしているのではないでしょうか。ただ、仕事上の自由度は確かに高くて、自分の意志で決められることは多いのかもしれません。一つ締め切りが終れば、また次が。という時期。それが終ったらもうすぐに年が明けるのでいろんなことを急いでやらなくてはなりません。

 

 Shunがこの間、明け方に突然大きな声で”たすけてーー!!”と叫びました。何かと思って急いで枕元に駆け寄ると、”あ、夢だった”と一言。そのまま寝てしまいました。どうやら泥棒に入られた夢を見たようです。びっくりした。

 

 そういえば、内閣改造でKUSOみたいな内閣が誕生しましたね。なにがKUSOって文部科学大臣がひどい。一度高橋源一郎「現代語全訳」教育勅語をこの人に音読してほしいですね。

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『はい、天皇です。よろしく。ぼくがふだん考えていることをいまから言うのでしっかり聞いてください。もともとこの国は、ぼくたち天皇家の祖先が作ったものなんです。知ってました?とにかく、ぼくたちの祖先は代々、みんな実に立派で素晴らしい徳の持ち主ばかりでしたね。君たち国民は、いま、そのパーフェクトに素晴らしいぼくたち天皇家の臣下であるわけです。

 そこのところを忘れてはいけませんよ。その上で言いますけど、きみたち国民は、長い間、臣下としては主君に忠誠を尽くし、子どもとしては親に孝行をしてきたわけです。その点に関しては、一人の例外もなくね。その歴史こそ、この国の根本であり、素晴らしいところなんですよ。そういうわけですから、教育の原理もそこに置かなきゃなりません。

 きみたち天皇家の臣下である国民は、それを前提にした上で、父母を敬い、兄弟は仲良くし、夫婦は喧嘩しないこと。

 そして、友だちは信じ合い、何をするにも慎み深く、博愛精神を持ち、勉強し、仕事のやり方を習い、そのことによって智能をさらに上の段階に押し上げ、徳と才能をさらに立派なものにし、なにより、公共の利益と社会の為になることを第一に考えるような人間にならなくちゃなりません。もちろんのことだけれど、ぼくが制定した憲法を大切にして、法律をやぶるようなことは絶対しちゃいけません。よろしいですか。

 さて、その上で、いったん何かが起こったら、いや、はっきりいうと、戦争が起こったりしたら、勇気を持ち、公のために奉仕してください。

 というか、永遠に続くぼくたち天皇家を護るために戦争に行ってください。

 それが正義であり「人としての正しい道」なんです。

 そのことは、きみたちが、ただ単にぼくの忠実な臣下であることを証明するだけでなく、きみたちの祖先が同じように忠誠を誓っていたことを讃えることにもなるんです。

いままで述べたことはどれも、ぼくたち天皇家の偉大な祖先が残してくれた素晴らしい教訓であり、その子孫であるぼくも臣下であるきみたち国民も、共に守っていかなければならないことであり、あらゆる時代を通じ、世界中のどこに行っても通用する、絶対に間違いの無い「真理」なんです。

 そういうわけで、ぼくも、きみたち天皇家の臣下である国民も、そのことを決して忘れず、みんな心を一つにして、そのことを実践していこうじゃありませんか。以上!明治二十三年十月三十日天皇

 とまあ、サクっと訳したので、若干間違いあるかもしれませんが、だいたい、いい線いってると思います。自分で読み返して思ったんですが、これ、マジ引くよね……』

 

Nobel prize

 京大の本庶先生のノーベル賞受賞が決まりましたね。毎回ノーベル賞受賞が出るたびに、基礎研究の予算を”選択と集中”ではなく、広く浅く配分すべきだという話が出ますが、全く変化はありません。相変わらず巨額予算が付く政治的に強いカテゴリと、その他大勢の構図が続くだけです。その中でうまく波に乗れた人がいい研究環境を得られるし、少しでもそこから外れてしまうと研究環境は悪くなります。このままだと日本の学術界は先細りするだろうとほとんどの研究者は考えているようですが、何も変わりませんね。今ノーベル賞を貰っている人たちの世代が最後で、後の世代からはノーベル賞受賞者はでなくなっていくかもしれません。基礎研究をやりたい人たちは早い時期からアメリカか、中国にいくようになるでしょうね(アメリカも最近雲行きが怪しいけど)。

 

24号

 台風24号ではこの辺は大した被害もなかったようです。台風の東側は風が強く、西側はそれほどでもないようなので、進路次第なのでしょう。次に25号が来ていますがどうなるのでしょうね。

 前回の台風から、JRが早々に運休を発表してくれるので、仕事やイベントを中止の決断が速くなった気がします。交通機関が運休を決めれば、あきらめがつきます。逆に、そこまでやらないと中止する理由がないということなんでしょうけど。

 30日は、合気道のイベントが予定されていたんですが、それも中止。珍しく家に一日中いて、子供と遊んだり、冬支度をしたり、部屋の片づけをしたりしていました。子供たちもサッカーも合気道もない珍しい週末を満喫していた様子です。

 Tkは今週締め切りがあって、それが終ったらまた別な締め切りがあります。秋は締め切りが多い気がします。

 

 

 

 

台風24号と貴乃花

 台風がまた近づいてきているようです。この週末には沖縄から徐々に北上してくるようですね。前回の台風の時には家のパーツがいくつか壊れたので、今回も被害があるかもしれません。補強できるところは補強しておかないといけないのだけど、何をすればよいのやら。幸い屋根瓦の被害は前回はそれほどでもなかったので、今回も持ちこたえてくれればいいのですが。沖縄の知事選は注目しているのですが、台風で投票率がどうなるのか。

 貴乃花親方がこの間会見を開いていて、何とも言えない気持ちになりました。もう相撲協会貴乃花部屋もどうしようもないところまで来ていますね。ある種もっとも日本らしい組織だと見ていて感じます。もうどうにもならないというのが疎直な感想。異論をいう人間は排除されていく様子が見て取れるし、異論を言う側も政治的な寝技が得意でないというか、もうすこしうまくやればいいのにとも思います。相手のほうが1枚も2枚も上手なのでしょうけど。

 新しいことをやろうとすると、多くの場合この国では単独の力では無理なことが多いですね。その人が既にすごい結果を持っていないと無視されるか、大多数から排除される傾向があるように思います。貴乃花程の実績のあってカリスマがあった元横綱の親方であっても、組織の中で勢力を拡大していって、数にものを言わせなかったからつぶされていったのでしょう。研究者だとノーベル賞レベルの仕事があれば巨額の資金が投じられたのでしょうが、そうでなければ注目すらされないというのは、日本ではよくあることですね。

 ある種逆説的に、賢い人は徐々にそういう面倒な政治力がいる世界からは離れていったり、活動拠点を国外にする傾向があるように思いますし、一旦日本から出て行った人が日本社会に戻るのは思った以上に難しいので、結局この国に住み続けて、力をもって活躍できる人にはある種の共通した要素があるのかもしれません。 

 

 

 

 

 

 

まとも

どこの学校だろう?日本で初めてまともな学校教育の話を聞いたような気がします。

togetter.com

 

「ジャンケンで決めよう」

 

「なんで意見の対立をジャンケンで決めようとするんだよ」

 

これはほんとそう思います。何でもかんでもジャンケンで決める習慣はなんでなんでしょうかね。話し合って決めればいいのにと思うことが大人になってからも多々あります。学校で話し合うということをしていないからなのかもしれません。

ロカキ

昨日Shunが、「おとうさん、ろかっきってなーんだ!?」と問うてきたので、ああ、旅客機のことをしたったらずに言っているのだとおもって、「Shun,旅客機(りょかっき)だよ。お客さんを運んで飛ぶ飛行機のことだね”、と丁寧に説明したのですが、違うとのこと。

曰く、「ろかっき!おみずをきれいにするやつ!」と正解を教えてくれました。

 

そうか、濾過機(ろかき)ね。マニアックな言葉を知ってるなぁ、と感心しました。