環境次第

 ようやくこち亀が図書館に返却されたら、Yuが読む本は手元にある活字本に戻ったようです。つまり、手元に楽しいものがあればそちらばかりに熱中するし、なければないであるリソースで楽しむことができるわけですね。頭ではわかっていても、改めて実感しました。ということは、ある程度ゲームや漫画を制限することは環境を作るという意味ではいいことだとも言えます。ただやりすぎは禁物で、禁止物が多すぎると欲求が逆に強くなったり、逆にはまってしまう可能性もあります。少しの嗜好物と、ある程度制限された環境がいいのかもしれません。まあ、家庭によって考え方はあるでしょうけど。

 

 逆に、無尽蔵に漫画やゲームを与えると、果たして本を読む癖は付くのかどうか?学校の読書感想文で仕方なく読む、というふうにしかならない気がするんだけど、どうなんでしょうね。こういう傾向は経験的には知られているし、自明な気がするんだけど、ケーススタディーやアンケート調査で統計を取ったような研究はないのかしらん。

 

 結局のところ、人がどういう性質に育つのかは環境次第なんでしょうね。ものすごく高度だったり一流の技術や人に日常的に触れ合っているとそれがベースラインになるでしょうし、逆もしかり。かといってあまりに(ほかの人から見て)非日常が日常になっていってしまうと、他の人とは分かり合えないでしょうし。ある程度のバランスも、大事ですね。