嘘だらけ

 最近、始めてナイラの証言というのを知った。テレビで。あのクェート戦争は仕組まれた嘘に踊らされたアメリカ世論に後押しをされておっぱじめた戦争だったのかと、今更ながら知りました。あー、世の中嘘だらけなのね。

  • 1990年 イラクがクェート侵攻→アメリカが多国籍軍として対イラクの戦争を始める
  • だけどアメリカ国民の殆どが反対
  • クェートから命からがら逃げてきた15歳の少女(ナイラ)がイラク兵の残忍な行いをビデオで証言  → アメリカ世論が同情をして戦争を後押し
  • 1991年 戦後、1年がたってナイラの証言が全部嘘だったことが分かる。(ホワイトハウスとクェート政府+広告会社に仕組まれた嘘)。ナイラは在米クェート大使の娘で、クェートに住んでいなかった。
  • いまだナイラの消息は分からず。

 テレビのバラエティー的な番組だったので、ホンマかいなと思ってググってみると、本当らしい。NYTimesのジャーナリストが調べて最終的には証言そのものが嘘だったという結論に達したんですね。

ナイラ証言 - Wikipedia

    後からわかってみたら嘘に踊らされたってのは、歴史的に見てもかなりあるんですね。日常生活でもおれおれ詐欺的なあれもありますけど。疑ってかかることの大切さがよくわかります。逆に、いかにだますかを考え始めると、騙されていくプロセスを理解できるのかもしれません。騙されないようにしないと。