3・11

    今日は東日本大震災の日でした.もう11年になるんですね.当時アメリカにいて,ことが起こった時にはまだ深夜で寝ていました.朝になって仕事に行くときに同僚とバスで一緒になって「日本は酷い地震があったそうだけど,大丈夫?」と聞かれて,何のことかよくわかっていない状態で「日本は地震がしょっちゅう起きるから大丈夫だと思うよ」と答えたんですが,彼は「たぶんそういうレベルじゃないよ」とつぶやいていました.職場に寄ってからネットニュースを確認して,本当にそういうレベルの自体じゃないことがようやくわかったのを憶えています.

 それから2週間以上,毎日ネットで配信されるニュースを確認していました.当時,Ustreamとか,テレビのネットニュース配信がずっと動画を流してくれていて,海外にいて情報が不足していた私たちでも多くの情報を得ることができていました.

 それでも,日本に居なかったので,実感としても地震の後の国内の計画停電や余震のことは想像の域を出ませんでした.

 10年で国の追悼式はやめてしまったようですが,被災地域ではまだまだ復興とは程遠い印象です.当時小学生だった子供たちが,今まさに大学生で勉強している年代です.まだまだ影響は大きいでしょうね.

 今の時期に,ウクライナではロシア軍に虐殺されている人を思うと,いたたまれない気持ちになります.ロシアが採っている戦略は,第二次大戦の時の日本が採っていた中国への戦争の吹っ掛け方のようにも見えるし,ロシアが市民を攻撃しているさまは,アメリカにうけた空襲のようにも見えます.東京大空襲では爆撃被災者は約310万人、死者は11万5千人(東京大空襲 - Wikipedia)だったそうですから,当時の人口を考えても凄まじかったんだろうと思います.ウクライナではまだ高専が続いているようですが,これからさらに深刻な攻撃がされることを想像すると,やるせない気持ちになります.