教える側と教えられる側の温度差

 意欲(モチベーション)ってつくづく大事だなと子供を見ていると思います。やりたいことは放っておいてもやるのに、やりたくないことはなかなかやろうとしません。自分もそんな感じだったんだろうなと色々思い出します。特に、こちらが能動的に教えようと踏み込むと、特に高学年はなかなか受け入れてくれません。きっと本人のためになるだろうと思って教えに行くと、相手との温度差が大きくなってドツボにはまります。

 親が何かを教えられるのは小学校の3-4年生までなのかもしれません。その後は環境を作ってあげるところまでが限界で、あとは本人次第。そんなことを考えさせられるこの頃です。

 たぶんこれは勉強でもスポーツでも同じで、親が教えてやろうという姿勢で行っても反発されるだけで、困ったときに助け舟を出すのがせいぜい。親子間で師弟関係みたいになるのは相当状況設定がしっかりできないと無理なんでしょうね。そう考えると、相撲部屋とか歌舞伎役者とかって大変でしょうね。

 親子に限らず、大人同士であっても、スポーツや武道でであれこれと助言をしても、相手が欲していなければただのお節介になります。うるさいおじさんだなと思われるよりは、放っておくほうが精神的に楽です。Tkは合気道でそういう場面があるのですが、基本的に何も言わない状態で、相手が困っていそうなら一言二言相手に合わせた説明をするくらいにとどめます。よく陥りがちな指導パターンは、自分の技法を一方的に説明することなんですが、かえって相手を混乱させるだけになることもあります。そうならないようにだけは気を付けています。

 これがだんだんと面倒になると、人に教えること自体をしなくなるのかもしれません。教えるのがそんなにうまくない人が勘違いして教えて混乱させるよりはいいかもしれませんが、教えられるレベルにあるのにコミュニケーションしなくなるのは極端ですね。

 コーチ業を生業とする人と話をすると、指導の仕方も日々考えながらやっているようで、プロでも悩むんだから、アマチュアはもっと悩まなくてはいけないんでしょうね。

 

 難しい