暗黙の了解

 興味深い。"日本特有の「暗黙の了解で浸透している、絶対に遵守すべき村の掟」"ってのは、確かにそうですね。笑顔で接しているけど、越えてはいけない壁があるし、犯してはいけないルールがある。別に日本に限ったことじゃないけど、その暗黙さ加減が日本は強く残っているのが特徴的のように感じます。それを破ると、村八分になったり、非国民呼ばわりされたりするわけですね。

 

ようするに、好きで変態気質で露出癖があるから藁チンで暮らしてたんじゃなくて、日本特有の「暗黙の了解で浸透している、絶対に遵守すべき村の掟」という意味合いで、身分なり立場なりがそれに該当するなら全裸でいることを強いられていた形。そして下っ端になればなるほど理不尽で苦労を強いられる。

 

 

このへんは、会社組織でも言えるのかもね。表面上は、役員でも管理職でもヒラ社員でもなんとなく温和に会話したりしてるけど、管理職だけが使える社用車を勝手にヒラ社員が使うといった「ルール違反」をした途端、厳しく追及される、みたいな感じなんだろうか。笑顔の下には、身分の格付け意識がある。

 

昔の漁村の様子を撮影した写真には、藁チンをつけた全裸だったり六尺絞めてたり上着も着てる漁師たちが一丸となって笑顔で作業している様子が写されていたりもするけど、その牧歌的な笑顔と、みんなで協力している様子と同時並行して、厳しい階級格差(による村の秩序構築)があったというわけか。

 

d.hatena.ne.jp