今日は311

  4年前、まだアメリカにいた当時、11日の朝にバス停でシャトルバスを待っているときに、”なんか日本が地震ですごいことになっているね”と他の国出身の友人に言われて驚いて、職場でニュースをチェックして愕然とした記憶があります。それから2週間ほどずっと仕事の傍らニュースを流しっぱなしにして動向をチェックしていました。家でも、職場でも。

 当時はニュースがインターネットでストリーミングされていたので、それを見て、何がどうなっているのかようやく理解したのを覚えています。津波の悲惨な動画は流れてくるし、原発は爆発するし、放射能は飛散して、もう日本が崩壊したのではないかと思うくらいでした。

 

  その後日本に帰ってきて、当時の話は殆ど日常会話では消えてしまって、まるで何事もなかったかのように生活している様子には違和感を覚えたし、今でも微妙な感じがします。日本社会ではあまり政治的なことを日常で話題にする習慣がないのか、なるべく話題にしないようにしている気がします。もっとフランクに話ができればいいんだけど。

  脱原発の活動をしている人もそれなりにいるようだけど、もう当時の様な危機感も社会から消え失せて、一部の人が叫んでいるだけという雰囲気ですね。周りはそれにはかかわらないように眺めている感じ。政治も、完全に民主党政権以前の、自民党時代に戻ってしまっています。選挙があっても投票率は低いし、原発安倍政権が再稼働を強調してから、もう抗うことができないような雰囲気にもなっているのは、言うまでもないでしょう。今の政権も、よほどのことがないと途中で退陣はしないだろうし、それに代わる勢力も対抗し得るほどの勢いはもうないですね。なんで唯一のチャンスの投票をしないのか、不思議。忙しければ不在者投票はいくらでもできるし、海外にいるようなケースに比べれば圧倒的に便利なのに。

 

  4年たって、当時の悲惨な津波原発事故のことを改装することも大事なんだけど、その後どういう経過をたどって、どこに向かっていっているのかをもう一度考えなくちゃいけないと思います。