今日のトップニュース

STAP細胞の発見のニュースが今日のトップニュースでした。ラボのその話題で持ちきり。iPSもすごかったんですが、STAPのほうがこれからぐいぐいいくかもしれません。iPSがひょっとしてSTAPにとってかわられたら、(というか多分そうなる可能性が大きいと思うけれど)彼女が今度はあの賞をもらうかのせいだってあります。いつだって、クレイジーなアイディアを具現化できた人が評価されるんですね。粘って粘って粘り勝ちでNatureに載ったというのもすごいし、彼女を評価した理研の同僚たちもすばらしい。若手だからと言ってその手柄をオエライサンが横取りすることなく、研究を立案実行した本人が評価されているのもほっとさせられます。

 

ただ、このニュースの報道の仕方をみて気になること

”30歳 女性研究者” ”ピンクの壁、すっぽんがペット、割烹着が白衣の代わり”

がやたら出てきます。年齢と、性別がなにか重要な情報の様な報道はだいぶおかしい。それに気づいていないことがそもそも変。それだけ日本では女性研究者、若手研究者が成果を上げることが稀有なんでしょうし、奇妙に映るということの現れとしか考えられません。

 

部屋の色がピンク、すっぽんがペット、割烹着で実験。なんてはっきり言ってどうでもいいことで、個人の趣味の報道にどんどん変わっていっているのもおかしな話です。つくづくマスメディアにはサイエンスに理解がある人がいないんだとニュースを見るほど思います。どれだけバイオサイエンスの博士号をもっているマスコミ関係者っているんだろう?ほとんど皆無でしょうね。

 

いいニュースだけに、メディアの格好のネタにするのはやめてほしいと思います。それよりも、研究しやすいいい環境と、アイディアがある研究者のサポート環境を整えることで、今回のようなブレークスルーができることを強調してほしいものです。