生産性の概念と台風26号

台風が過ぎ去って、いい天気ですね。少し寒くなりました。今朝は水の温度が低くて、顔を洗うのに少し気合がいるくらいの温度でした。

 

ところで、台風の中出勤した人がたくさんいましたね。わざわざ外に出て冠水や事故のトラブルに巻き込まれてしまった人もいたみたいですね。なんでこんな天気なのに外に出ようとするんですかね。別に家で仕事すればいいのに、と思ってしまうのは私だけではなかったはず。でも、とりあえず会社に行かないと行けないっていう強迫観念だけで動いているような気がしてなりません。逆に、これは生産性や効率を度外視しているともいえる。

「生産性の概念が欠如」。だから台風でも通常出社しようとする

http://blogos.com/article/71774/?axis=b:21795

 

生産性の概念がないってのは、日本全国的にそうだと思います。会社員は会社に来て何ぼ、仕事が進んでも進まなくても残業をする、みたいな風潮が少なからずこの2013年現在でも残っているのは、効率を考える習慣も概念もすっぽり抜けているような気がします。

 

アカデミアでもそう。一つ一つの作業は丁寧なんだけど、今それをやる必要があるのか、取捨選択が出来てないことが多い。やらないときはやらない。別に研究室きてやる必要じゃなければ来ない。っていうことが概念として存在しない人が結構います。

 

今までこうやって来たから、それを踏襲してね、とか、どうしてこの作業をしなくてはならないかはわからないけど先生に言われたからやっていますとか、そしてそのやりかたを他の人(新しく入った人)に押し付けたり。そういう悪い循環があることに自分自身は気づいていないケースが多い気がする。

 

最終目標は何か、それを実現するために何を今しなければならないのかという発想がないのかなぁと思ってしまいます。もちろん、一見して冗長だと思うことでも将来的に必要になるのであれば、やったほうがいいし、それは自分自身への投資になります。でも、基本は目標が実現できれば、不必要なことはやる必要はないはず。

 

組織の運営にしても、どうも日本は無駄な行事が多い気がします。極端な話、仕事仲間と飲みニケーションをとる必要はないし、べつに歓送迎会で飲み会を開く必要もない。その分時間もとられるし、準備も誰かがしなくちゃいけません。新年会、忘年会だってやることはない。やっても最低限でいいはずなんだけど、あちこちの忘年会に顔を出さなきゃいけなかったりして冗長です。内部では公式な係りとして”宴会係”なんてものがあって、新人か、中間管理職的な役回りの人が時間をそれにとられることが多いのもアホらしい。宴会係には同情します。私自身も昔はこういうシステムが普通だと思っていたし、そんなものだと思っていたんですが、いまはアホ臭く、面倒で仕方がないのです。そんなことをしている時間があるんなら、ほかの事に時間を使いたい。

 

結局これは全部生産性、効率を最重要項目に持ってきていないからなんだと、そんなことを考えた台風26号でした。