ニューヨークにコーヒーを飲みに行く

 最近友だちがニューヨーク市(NY City, NYC)に引っ越ししてしまったのですが、会いに行くついでに旅行もできるねーという話になって先月、1週間程行って来ました。去年はトロントにビザ更新の為に滞在しましたが、今回は純粋な旅行です。アメリカに引っ越して来てから日帰りの遠出は何度もしていますが、何泊もする旅行はアメリカに来て2度しかした事がなかったので、久し振りの旅行でした。Tkは実験もあったので、TmとYuが二日程早めに現地入りして、Tkが後でNYC入りする予定を立ててチケットをとりました。

 旅行計画を立てるのは主にTm。旅行計画中、「NYCで、何がしたい?」とTmに聞かれてしばらく考えたTk、特にしたい事はなかったのですが、仕事から少し離れてのんびりコーヒーでも飲みたいと思いました。

6/21(火) 晴れ 一足先にNYCへ

 この日は朝、TmとYuだけが一足先にNYCに行く日です。朝9時半のフライトに会わせて8時頃に家を出ます。TkはTmとYuを空港で見送った後に仕事に行く予定でいたので軽装で行きます。荷物を車に積み込んでイザ出発。空港に着くと、USAirwaysのカウンターで荷物を預けます。ところがこの荷物、64lb(ポンド)あって、規定の重量を14lbオーバーしていました。どうやら、50lb(約22kg)までは$25で預かってくれますが、それ以上の重量の荷物は追加料金で90ドル支払わなくてはなりません。たった14lbの重量オーバーで90ドルを追加で払うのは痛い。
 不思議なのは、一つの荷物辺りの上限が50lbなのですが、二つ以上の荷物に分けて一つの荷物辺りの重量が50lbを下回れば追加料金は掛からないそうです。私たちの場合は14lbの重量オーバーでしかなかったので、14lb分の荷物を取り出して、その分は手提げに詰め込んで機内持ち込みにする事にしました。なんとか預ける荷物を50lbギリギリに納めることができました。

 TmとYuをゲートまで見送ろうとTkもセキュリティーチェックに入ろうと試みましたが、パスポートは持っていてもゲートパスを申請しておかないと入れない事が判明。仕方なしに外で見送る事に。セキュリティーチェックは、あの悪名高いボディースキャンで、TmもYuも全身スキャンされていました。その後、スーツケースから取り出して手荷物にした物の中にセキュリティーに引っかかった物が合ってひたすら検査を受ける事に。待てども待てども終わらなくて、そのうちにもう出発の時間になってしまいました。
 
 出発の時間3分前になって、セキュリティチェックからようやく解放されたときには、ファイナルコールのアナウンスで名前を呼ばれるはめに。そこからゲートまでダッシュしてギリギリで出発に間に合いました。TmとYuが席に着いた後、さらに乗客が二人程入ってきた時には、ちょっとガックリしたそうです。

 泊まった場所は、ホテルというよりはドミトリーのようなところで、借り上げたアパートを1泊いくらで貸し出しているスタイルの宿泊場所です。その名も”お宿”

NY OYADO - ニューヨーク|アパートメントホテル|格安ゲストハウス
http://www.oyado27st.com/

表からの様子では、どこにホテルがあるのか解りませんが、

こんなところに入り口が。

中にはキッチンもちゃんとあります。

リビングエリアにはソファとテレビ、あとは洗濯機もあって、長期滞在が快適にできます。

私たちが泊まったお宿は、28th streetに位置していて、観光には最適の場所でした。経営者も日本人で、宿泊者もほぼ日本人ばかりなのもあって快適に過ごせました。

TmとYuは到着後、買い物へ行ったようです。1週間の滞在ですから、途中ホテルで食事を作って食べる事もあるでしょうし、必要な物を揃えます。Yuもいっちょまえに荷物を引っ張ります。

立ち寄ったお店にはシェフの像があって、魅入るYu.

NYCに最近引っ越したお友だちと会って、ご飯を食べたようです。久し振りの再会は楽しい。

6/22(水)晴れ

 この日は、Tmが美容室に行ったようです。実に2年半振りに髪の毛を切りました。じっくりリサーチしておいた美容室を予約して、そこにYuと二人で行きました。Tmが髪の毛を切ってもらっている間、Yuは美容師の一挙一動を観察していました。終わってから、"Yuちゃんは紙なら切れる"と真面目ともギャグともつかない発言を放ったそうです。Tmはバサッと50センチ程髪の毛を短くしてすっかり若返って来ました。

6/23(木)曇り、NYCはひどい雨だったようです
TmとYuは、朝起きてどこかのChurchであるはずのコンサートに行きましたが、生憎夏休みで(?)やっておらず、代わりに消防自動車の歴史博物館へ。消防自動車に夢中なYuにとってはExcitingなひとときだったようです。

 一方Tkの方は、朝8時頃起床、ゆっくり準備をして12時半のフライトに間に合うように朝食をとっていました。戸締まりを確認して、持って行く物のリストをチェックして朝ご飯を食べていると電話が鳴ります。Tmかと思ってとると、USAirwaysからの電話で、フライトがキャンセルされたとの事。電話は人工音声の声でただキャンセルされたと繰り返すだけで、振り替え便をどうするのかは教えてくれなかったので、電話を切って、インターネットで航空会社のWebsiteをチェック。どうやらNYCの天気が悪くて、NYCからこちらに来る便がキャンセルされたため、折り返しの便もキャンセルされた模様です。仕方がないけれど、家で待っていてもどうしようもないので、とりあえず早めに空港に向かう事にします。もしかしたら一つ前の便に乗れるかもしれないし、別便をアレンジしてくれるはずですから。

 空港には自分で車を運転して行って、空港側の駐車場に1週間車を置いておいて飛行機で行く予定でいました。持って行く荷物の準備を全部整えから車に乗り込んでエンジンをかけるといつも通りエンジンが掛かり、普通に車を動かす事ができました。バックで車を出して走り始めると、なぜかいつもよりもひどい音がして"ガチャン、ガラガラガラガラ〜”と音がし始めます。悪い予感。明らかにマフラーが外れて落ちてしまった音です。車を止め、降りて車のしたを覗いてみると、やはりマフラーが外れてしまっています。多分錆びてしまった部分があって、そこでマフラーが断絶して落ちてしまったようです。そんなに古い車ではないのだけれど、どうも冬は雪を溶かす為に巻かれる塩のせいで車の下側は錆びやすくなります。それでもまさかマフラーが落ちるとは重いもよらなかったのでがっくり。旅の始まりだというのに、なんとトラブルの多い朝なのか。。。

 空港までどうやって行こうか考えて、近所をふらふら歩いて友だちの家を2軒程回ってみるけど、皆留守。Tmに電話して相談して、もう一件頼みに行って、送ってもらう事にしました。最終的にはタクシーを呼ぶつもりでいたのですが、幸運にも送ってくれる事になって助かりました。

 空港までくると、10:45発のNYC直通の便に乗せてくれるとの事。その時点で朝10時40分だったのですが、その便も2時間以上遅れる見込みだったので、待つ事に。結局1時頃に空港を飛び立ちました。

 振り替え便は元々は午前10時45分発の便だったのですが、結局午後1時に空港を飛び立ちました。50人程の国内専用の小型機。一応ジェットエンジンを積んでいました。R市を離れてNYCに近付く程、天気も悪くなって行っているのか飛行機は揺れます。多少の気持ち悪さはある物の、1時間程でNYCのLagaudia 空港に到着。雨はほとんどやんでいましたが、まだ少しだけ降っていました。

 空港でYellow cabに乗って、一路ホテルへ。乗ったタクシーはトヨタプリウスアメリカのイエローキャブもハイブリッドへと転換しています。運転手はアフリカから移住して来た人で、ひとしきりNYの事について話したら宿に到着。

 指定の番地に着いた物の、どこが入り口だか解りません。上述の通り、ホテルというよりは、普通のアパートなので期待していたような入り口がある訳もなく、うろうろした挙げ句にようやく入り口を見付けました。

 この日は飛行機に乗ったせいか、余り重い物を食べたくなくて、夜はそばを食べに行きました。NYCは大都市だけあって、日本料理店が沢山あります。目当てのそば屋さんは友だちの韓国人がNYCに着た時に食べて美味しかったという店。手打ち蕎麦なんだそうです。店の名前はその名も「蕎麦屋」。

蕎麦屋
http://www.sobaya-nyc.com/

店に入ると日本語が飛び交い、店員さんも日本人ばかりです。なんだか急に日本に戻ったような気がしてTmもウルウルしました。側も手打ちだそうなので、期待一杯で注文してそばを食べました。

 ところが、この蕎麦、驚いたことにそばの味も風味もしません。噛みごたえもまるでゴムをかんでいるようで、腰があるというよりはただ単にぐにゃぐにゃしているだけと言う感じ。そう、まるで韓国の冷麺のようです。冷麺は冷麺でおいしいのだけど、蕎麦はまた違いますから、全くの期待はずれでガッカリ。どうもこの日はついていません。この蕎麦屋さん、友だちの韓国人がお薦めしてくれたんですが、それも今ではうなづけます。冷麺のような蕎麦なので韓国人にとってはおいしいと感じたのも無理はありません。ちなみにそばつゆもお湯のような感じでした。

 Tkは蕎麦とともにエビスビールを頼みましたが、ウェイターのお兄さんが勝手に脇から継ぎ足して来てゆっくり味わえません。何のサービスのつもりなのかわかりませんが、断れば良かったと今でも後悔。蕎麦がおいしければもっと他の物も頼んでみようかと思っていましたが、余りのひどさにそそくさと退出しました。結構な数の日本人が他にもいましたが、あの人たちはあれで良かったんだろうか??

 このそば屋さんがあった辺り(9th street)は日本食や居酒屋、日本のお店が立ち並ぶ通りらしく、カフェらしいお店も日本で普通に見かけるパンが売っています。食パンも日本のパン屋で売っているようなパンで、メロンパンやクリームパンも売っていました。思わずクリームパンとカレーパンを買って帰宅。

6/24(金) 曇り
 午前中はAmerican Museum of Natural Historyへ行きました。ここはセントラルパークの横に位置する、恐竜から現代の動物、文化や風俗の展示をしている博物館です。入場料が大人16ドル、子ども9ドルで3人で41ドルでした。

入り口の像の上には鳩が。。。

入るとすぐに恐竜の化石(のレプリカ)が出迎えてくれます。

魚類のエリア

 NYCでは基本的に移動は地下鉄です。特にマンハッタンのど真ん中に宿を取っているので、地下鉄の駅も近く、便利でした。メトロカードを買って、必要な分だけお金を補充しながら利用しました。メトロカードを買えば、1回の乗車が25セント程安くなるようです(2.5ドルのところ、2.25ドル)。



この駅には沢山のオブジェが。思わずシャッターを押してしまいます。


ある駅では、胡弓を弾いている流しのおじさんに出会いました。

お昼は贅沢にも寿司屋さんでにぎり寿司。せっかく食の街でもあるNYCにきたのですから、出し惜しみはしません。
入ったお店は、寿司田というお寿司屋さん。このおすし屋さんはあたりでした。

寿司田
http://www.sushiden.com/

久し振りのちゃんとした寿司に、思わずよだれが。。。

Yuはまだ生魚を食べさせていないので、太巻きです。小学生に上がってから、生魚の美味しさを知っても遅くないでしょう。

Tmは寿司とともに大好物のいくらを堪能しました。


ここはロックフェラーセンター

なぜか町中にテニスコートが出現。テニスをしています。

歩いていると、ユニクロの出店予告の看板が。。ちなみにここは5番街で、ブランド物のお店が沢山並んでいます。ユニクロのとなりにはGAPの店が出ていましたから、対抗意識を燃やしているのでしょうか?

リキシャ。マンハッタンで良く見かけます。ただし、料金は高め。1ブロック確か5ドルくらいだったと思います。まあ重労働を思えば妥当なのかも知れませんが。

コーチに寄った時に店内でもらったお水は、コーチでした。。。

その後Tkの趣味の合気道の道場へ体験稽古。ここはアメリカの中でも最古の道場の一つなんだそうです。

ちゃんと稽古して来ましたよっと。 


6/25(土曜日)

この日はWall Streetへ。Wall Streetに行く途中にGround zero に寄ってみます。見た目はただの工事現場です。

こんな像もありました。

ウォールストリートへ。

巨額のお金がやり取りされる場所だけあって警備がものすごい。車止めもあちこちにあって、観光地だけれど、警戒はしている感じ。そんな事よりもドルが3年前のレートに戻りますようにとお祈りしてきました。

ウォールストリートを過ぎるとすぐに海が望め、自由の女神を目にする事が出来ます。海岸沿いに公園があって、ここから船に乗って自由の女神の島に渡る事が出来ます。公園にはこのクソ暑いのに自由の女神の格好をして記念撮影商売をしている連中が。ゴム製らしいマスクをかぶって、高めの下駄を履いて自由の女神のコスプレをして、一緒に写真撮影をすると5ドルとるんだとか。アホ臭いけれど、面白いですね。もちろん写真は遠目に撮るだけにしました。

ここから自由の女神を見るために観光船に乗ることができますが、長蛇の列になっていました。舟にたどり着くまで1時間半待ちなんだとか。そんな時間を無駄にはできないので、その船にはのらず、ほぼ同じ場所からSTATEN Islandとう島へでているフェリーに乗ることにします。ちなみに船の代金は無料。待ち時間もなし。船は少し距離はあったけれど自由の女神の側を通って島まで25分かけて渡り、そのままフェリーに乗って帰ってきました。のんびりと。

写真はフェリーから撮った自由の女神像

その後セントラルパークへ行きました。なにをしたって、馬車に乗ってみました。完全におのぼりさんです。でもいいのです。

驚いたのは、セントラルパークには岩山が沢山あることです。人工物ではなく、元々このエリアに沢山岩山があったのだそうです。

6/26(日曜日)
ブランチを市に宿の人に教えてもらった、美味しいベーグルやさんに行ってみました。このベーグルが思いもかけず美味しい。ふわふわで大きくて満足できました。


上側のカップに入っているクリームチーズにはスモークサーモンが練ってあります。これがうまかった。下のカップはサラダ

そして、待望のカフェへ。のんびり人の流れを見ながら飲みました。

 この日はその後Tkの古い友人と待ち合わせてみんなでSTOMPを観覧に行きました。折角の日本人の友人との食事なので居酒屋へ。日本に戻ったかのような錯覚に陥る店内の雰囲気と美味しい食事を楽しんできました。YuはTkの友人に会った瞬間から何故か懐いて、えらいことになっていました。

6/27(月)

この日ものんびり観光。昼ごはんを食べに中華街へ行きます。やはり宿の人に教えてもらったお店にラーメンを食べに。食べてばっかりです。

橋袋には持ち方の説明がしてあります。

その後、中華街のとなりにあるリトルイタリーへ。お店をうろうろしていると、なにやら肉が吊るされています。他分これはシカかなにかの足をそのまま使ったハムではないかと思います。

3時のおやつにプリン。

とケーキ

昼間からワインです。

イタリア料理屋さんだけ合って、店の前にはトマト缶の空き缶を使ってバジルを植えています。排気ガス浴びまくりのバジルがテーブルに並ぶ訳です。おおらかなものです。

町中には、こんな2階建てバスも走っています。2階部分の屋根がなくて、観光客を乗せてマンハッタンを巡回してくれます。興味本位でタイムズスクエアから2階建ての観光バスに乗ってみます。

いい天気でぽかぽかしていたので、Tkは観光バスが走り始めてしばらくたってからウトウトと昼寝をしてしまいました。Yuは爆睡。


エンパイアステートビルも見えます。

観光客のマナーが悪いのはどこの国も共通のようです。街頭の笠に、2階建てバスに乗った乗客がくっつけたガムが気持ち悪いくらいくっついています。

うしの像の側には

蛇を首に巻いたお兄さんがいました。

ガイドのお姉さんが"今よ!写真を撮りなさい!"と言うとみんな揃ってカメラを向けます。

そのとき取っていたのはこの橋

国連ビルは何の会議もないので旗も立っておらず、閑散としているように見えました。さらに、ビルの一部は工事中でした。

日本料理屋さんのようです。なぜ菊の御紋が。。。

その後タイムズスクエアに戻って来たのですが、突如警察によって数ブロック封鎖されてしまいました。お店の店員も観光客もみな閉め出されて、警官がたくさん警備していました。どうやら、不振な鞄が置かれているのが見つかったらしく、突如として封鎖されてたようです。結局爆弾ではなかったようです。

最後の晩ご飯はステーキ。美味しかったけど、店員の対応は素っ気なかった。


最後にエンパイアステートビルに登って来ました。夜の9時頃に行ってみたのですが、長蛇の列が出来ていて、結局1時間半以上待ってようやく屋上まで上がれました。疲れた。


こんな感じで旅は終わりました。帰宅してまず車を修理に出したのは言う間でもありません。